宝塚歌劇を長いこと見てきたという人に会った。
このところ、このブログ、俳句を詠むばかりになっていて、あとは本の読後感という感じになっている。
けっこう書きたいことも色々あったし、自分が出来る一番のことは文を書くことなので、ちょっとモードを元のブログに戻しつつ、俳句も日々詠みたいと思っているところです。
では、今回の本題に入ります。つい最近経験したことです。
ホントいうと、会いたいとはあまり思わなかったが、以前の職場で一緒だった方から、まだ私と繋がっている人経由で「会いたい」と連絡をもらった。
「ついては、自分の住むマンションの知り合いが宝塚を何十年も見てきた人で、宝塚ファンのあなたとその時に会ってもらいたい」とのことでした。
その何十年来の宝塚ファンの“おば様”は、“断捨離”というか“終活”というか、今まで見てきた公演のパンフレットを処分するとのことで、引き取ってもらえないかとのことでした。
私は大病して家での療養後に、部屋の整理をして既に一万冊の本を処分しているので、「困ったなぁ」と思いつつ、「見せていただいて、欲しいというものがあれば」という形で会うことになりました。
会う前から想像していたとおりだった。
その方は、お嬢様として育ち、中学生の頃から東京で行われた公演はすべて見てきたのだという予備知識を得ておりました。
全ての公演のパンフレットを買ってもらい、たいへんな量を所持し、その処分に困っていたらしい。
私は、自分から苦労してむさぼるように見てきたような人には共感できるが、果たしてこの人は・・などとも思ったりしていました。
顔を合わせて深く辞儀をしたが、いったん目を逸らし、再度頭を下げた私に今気づいたというふうに「あらこんにちは」という感じで“ハス”に構えて目礼をされました。
帰りたくなったが、待ち合わせ場所のファミレスの席に付き、私の宝塚観劇での経験や、今までに感動した公演や、劇中でのハプニングなどの話、歌劇団の方達とのエピソードを話したが、反応は“あまり興味がない”というふうで、時々「それは間違っている ※この反応が一番多かった」と言い、私の「あの公演は誰それのこういう演技がよかった」というような話には、「それ誰?知らない」とつれない返事。
たとえば花組・真飛聖さんトップ時代の「太王四神記」での冒頭、未涼亜希さんの長い物語の説明シーンは話題にもなり、素晴らしかったが、その話をすると「そんなことあった?未涼亜希って名前、初めて聞いた」などと、まるで話は盛り上がらないし、乗ってこない。
そのときの二番手大空祐飛さんのヨン・ホゲ役の素晴らしさを語ったら、「二番手に大空さんがいたの?覚えていない、花組に大空さんがいたっていうの?」とか、長老プルキル役の壮一帆さんの演技の話をしたら「そんな人いた?」・・息を呑みました。
トップスター以外の人はほとんど覚えていない、知らない。
どのトップがどのくらいの栄華を誇ったか、というような話にはお茶会の話などで話をしてくれるが、何か特別面白いエピソードもない。
パンフレットを示しながら「この公演ではこんなことがあった」と私が話し始めると、「私はどの公演も見ているときだけ覚えていて、終わった公演の記憶はない。パンフレットがあるから見たんでしょうねえ。」と言われ、言葉を失いました。
というわけで、“いい時間を過ごした”ということにはなりませんでした。
宝塚関係で、こんなことってほとんど経験したことがない。
がっくりと肩を落としつつ、帰ってきました。
もうお誘いは断るつもりです。
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