「失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方/野口恵子」を読みました。
『失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方/野口恵子(光文社新書)』を読みました。
著者、野口恵子氏は日本語、フランス語教師で、フランス語通訳を経て大学で教鞭を取っている方とのこと。
著書には、「かなり気がかりな日本語」「バカ丁寧化する日本語」などがあります。
この本自体は2013年6月に初版発行となっています。
私自身、気になる言葉づかいや、よく耳にする不思議な敬語などがあり、このブログでも折に触れて書いてきました。
著者、野口氏は実例を丁寧に挙げて解説をしていますが、野口氏の大学の生徒が実際にそうであったように、何度説明しても、その人が育ってきた過程で、親も既に日本語が怪しい・・(^_^;)というようなこともあり、何がおかしいのか、どこがいけないのか理解に苦しんでいる生徒の様子も書かれていました。
私の年代でも、私自身でも、これが果たして正しい使い方なのか、と分らなくなり、戸惑うようなこともあります。
そのあたりも、著者は丁寧に書かれていて、長年の疑問が解消したものもありました。
“議員敬語”みたいなものも気になっていたのですが、例えば「皆様方に“ご議論を”いただいて」「ぜひ“お寄りを”いただいて“ご覧を”いただきたいと思います」「“円高を”“是正を”していきます」など、わざわざ“を”を入れる気持ちのわるい使い方も指摘されていました。
あと、お店でよく聞く「こちら天丼に“なります”」「こちらの商品は二千円に“なります”」「五百円のお返しに“なります”」など、“なります”症候群(^^;)
私もあちこちでよく聞きましたが、「お待たせしました。天丼です」「こちらの商品は二千円です」「五百円のお返しです」でいいですよね。これは既に定着化していると感じています。
ついでにもうひとつ、公務員、特に国家公務員などに多い「になってございます」という謎の言葉遣い。
国会の委員会答弁などで官僚が「すでに先生ご案内かと存じますが、〇〇の数値については資料3ページのとおり“になってございます”」っていうヤツです^_^;
議員同士で「先生」と呼び合うことや、官僚が「先生」と呼ぶこともなんだか変だと思いますし、「すでにご案内」って表現も“なんかイヤ”じゃありませんか。
そもそも“なってござい”ってなんだよ!
上記は、氷山の一角で、実に数多い事例が掲載されていますので、敬語の使い方がもう何がなんだかわからなくなってきた、という私同様の方にはもって来いの本だったと思います。
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