「うたの徒行/外塚喬」を読みました。
『うたの徒行/外塚喬著(六花書林)』という本を古本で見つけ読みました。
著者、殿塚 喬(とのつか たかし)氏は、歌人で月刊短歌誌「遡日」を創刊、歌集も多く出されています。
第44回現代短歌大賞も受賞されていて、エッセイ集も出されています。
この本は、上記「遡日」連載のエッセイをまとめたものとなっていました。
2023年に刊行されています。
初めてこの著者のエッセイ集を読みましたが、実に自然体で書かれていて、読み易く、身近で趣味的な硯の話や切手蒐集の話、カレーライスの話などの他、高齢化社会について、無形文化遺産についてなどの著者の物事の考え方、ほかにも難読漢字や出会いのあった歌人の思い出などについても書かれていました。
どの項も、もったいないくらいの面白い話、思わず頷いてしまうような話が満載でした。
しかも、様々な作家の短歌がその項目に因んでいくつも掲載されていて、短歌の魅力にも触れることが出来ました。
今、私は俳句を日々詠んでいますが、短歌に踏み出しそうな感じなんです。
でも、考え方、つくり方は、かなり異なるように思います。
もうちょっと短歌についての本を読んでから挑戦したいと思っています。
著者、外塚さんは1944年生まれ。
この本の中で運転免許証の返納をされたり、外塚さんの師匠が亡くなられて師匠が遺した書籍類の整理をされたり、それに伴い自分も所有している文献類をどうするか考え始めたり、さらに進んで終活についてもふれていました。
やがて私にもその問題は発生するわけで・・少しずつ準備しておいた方がいいのか・・などと考えてしまいました。
最後まで面白く読みました。
短歌本、また買ってみようと思います。
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