「トゲトゲの気持ち/阿川佐和子」を読みました。
体調不良で倒れる前に読み、感想を書いていたものをアップいたします。
『トゲトゲの気持ち/阿川佐和子著(中公文庫)』を古本で見つけ、読んでみました。
この本は、1998年から2003年まで『婦人公論』に連載された巻頭エッセイから抜粋してまとめられたものでした。
2003年に刊行され、文庫は2006年に発行されています。
まだまだ若い頃の阿川さんが登場するわけですが、婦人公論への連載ということで、忍び寄る“老い”の兆しについて多く書かれていました。
読者や周囲の人は共感してくれると思いきや、お肌の手入や、服装、忘れる約束などについて「阿川、それでいいのか」という声多し(^_^;)という結果となっておりました。
健康の不安を抱え、胃カメラを飲むことになり、その心配を周囲の人に言うと「そんなの毎年やってるよ、なんてことない」という反応。
でも、胃カメラで大きなものが見つからなかったけど、血液などの検査数値に疑問が残り、さらなる未知の検査をすることになって、ますます不安に・・などという話もありました。
ブラジャーは三週間付けていて、二つのものをローテーションしているという衝撃発言の回は、読者、周囲の人、友人から仰天の反応が有り、よわる阿川さん。
ほとんどの人が“ドン引き”だったという。
私がいつも気になるのは「言葉」に関すること。
テレビ番組の関係者からスケジュールについて「じゃ、二十五日“的”にはダメということですね」と言われ、日付に「的」をつけるのかと思う阿川さん。私も同感でした。
「阿川さん的にいかがでしょう。番組的にはこのように考えているのですが」っていう例も紹介されていました。
私も職場の上司が「的」ばかりつけて、困っていたら、「お前は“的”をつけないのか。日本語が間違っている」と言われたことがありました。
「申し訳ないけど、それは出来ない。日本語としておかしい」と返事をしたら「最近は日本語が変化しているのか」と言っていました。
「変化した言葉を使っているのはお前だっ!」と言いたかった。
脱線いたしましたが、阿川さんの本、楽しく読みました。
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