「怖い日本語/下重暁子」を読みました。
『怖い日本語/下重暁子著(ワニブックスPLUS新書)』を読みました。
新刊です。私にしては珍しい(^_^;)
度々下重さんの著作については感想をアップしていますが、厳しいご意見が多いけど、でも同調、同感することばかりです。
最近は、けっこう“腰が引けている”人が多くて、結局人のせいにするような書きぶりで何かを言わんとしているような本がけっこうありますが、下重さんの本はそんなことなく、ビシッと書かれています。
それが気持ち良いのです。
私自身もこのブログに何度か書いていましたが、
「みなさんに勇気を与えたい」だとか、「結婚させていただきました」とか「連休は家族で楽しめたの“かな”と」・・これらは下重さんならずとも私も気持ち悪い・・。
「誤解を恐れずに言えば」ってのも書かれていましたが、最初っから付け加えなくとも良い言葉だと私も思います。
「もしこれによってご不快な思いをされた方がいたとしたらお詫びしたい」ってのも、お詫びしていない典型的な許せない言い回しです。
・・「不快な思いをする人がいるとは思っていないよ、でも意図していなかったけど不快だと言うなら、私はあなたよりも地位が高くて権威もある立場だけど、謝罪してやるからありがたく思いなさい」ということですよね。ほんとに不快っ!
「他人ごととしてではなく、自分ごととして考えたい」ってのも薄気味悪いです。
当事者意識を一応持っているかもね、ってところでしょうか。
言っている人自体何にも違和感を感じていないのでしょう。
というわけで、上記のような例はほんの一例です。
私には溜飲が下がる思いでしたが、ふだんから何も感じずにこれらの言葉を使っている人には何が何やらわからないでしょう。ご愁傷様です。
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