映画「アーサーズ・ウイスキー(Arthur's Whisky)」を見ました。
映画『アーサーズ・ウイスキー(Arthur's Whisky)/2024年 イギリス 監督・製作:スティーヴン・クックソン 脚本:ジュリア・スチュアート、アレクシス・セガーマン、スティーヴン・クックソン 出演:ダイアン・キートン、パトリシア・ホッジ、ルル、ボーイ・ジョージ』という映画を昨日、見ました。
発明家の夫を亡くした女性とその友人二人が物語の主人公でした。
夫は物置小屋で発明家として何やらやっていて、突然の死となってしまい、パトリシア・ホッジ演ずるその妻と友人二人で小屋の後片付けをしていて発見したウイスキー。
それが若返りの薬として発明され、完成したところで発明家の夫は雷に打たれて亡くなってしまったのでした。
故人の供養だとばかりそのウイスキーを三人の七十代の女性達が飲むと・・身体が突然20代に若返ってしまう・・そして有頂天になった三人が繰り広げる“ハチャメチャ”が前半でした。
思った通りの“ドタバタ・コメディー”だと思ってみていたら、後半は実に深い内容になって行きました。
三人の女性はそれぞれに、過去に残してきた心残りなことや、解決せずにそのままになっていること、不運な恋など、ずっと心の重荷になっていたことがあり、この若返りの薬を飲んだことで様々な思いが湧いてきて、三人それぞれのやり方で“ケリをつけ”ようとします。
ハイライトは三人が人生最後のラスベガスへ思い切って旅行に出た先で、あのボーイ・ジョージ(本物!!)のステージに呼ばれて上がってしまうところでした。
この辺りから涙が出始め、それぞれの過去への精算のようなものが描かれるシーンが続き、これは老いを迎えた人、老いて過去の様々な気がかりなことを気に病む人、これからどうしようという人などには「自分のことだ」と胸にジーンと沁みてくるような内容で、私も涙が止まらなくなりました。
そして命のこと、ジェンダーのこと、人生そのものの歩み方、恋、など、人が生きて行くとき、老いるときの何かヒントのようなものがじわじわと浮かび上がってきました。
最初は単なるドタバタ・コメディー映画だろうと思い、気楽に見始めたのですが、いやいや、深い、いい映画でした。
ほんとうに見てよかった。
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