「古本・貸本・気になる本/出久根達郎」を読みました。
出久根さんが古本から得た様々な知識、過去の出来事、有名無名な人達の成したことなどが満ち満ちているエッセイ集でした。
この古本は、パラフィン紙に丁寧に包装され、しかも出久根さん本人が筆で、自らの商いである古本屋について一句読み、サインされ、印まで押されていたのです。
これを売った人って・・どういう事情だったのか・・。
普通の人ならそんなことまで追及しないだろうというところまで、色々な古本を辿り、様々なエピソードが紹介されていました。
ここまで本を読み込み、枝分かれする枝の先まで追いかけて行く人はなかなかいないでしょう。
このエッセイ自体が貴重な資料となって後世に残るようなものだと思いました。
この本の中で出久根さんは、「私は普通の人が嬉しい。少しばかり変っていて、決して悪い事をせず、人のために何かを起こす人間が良い。」と書かれています。
・・この気持ち、私のいつもの気持ちとまったく同じです。
同じ気持ちの人がいて良かったと思いました。
要するに上記のような当たり前の人のことを知りたいのです。
読みたいし、見たいのです。
そして、学ぶべきところは学びたいし、倣うべき点は倣いたいとおっしゃっています。
私もそうなのです。
そういうことはなかなか残らないし、それを求めて本を読む人も少ないのではないかと思います。
出久根さんのこの本を読んで、とても心強くなりました。
これからも普通の人のちょっと変わった視線で何事かを成した人のことを読みたいと、あらためて思いました。
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