「森毅の置き土産/森毅(著)・池内紀(編)」を読みました。
『森毅の置き土産/森毅(著)・池内紀(編)青土社』という本を古本で見つけ、読んでみました。
2010年第一刷発行となっていました。
著者、森毅氏は数学者であり、評論家、そしてエッセイストとしても活躍され、テレビなどでもお見かけすることがありました。
この本は、その森氏の著作から、ドイツ文学者でエッセイストの池内紀氏が編んだものです。硬軟織り交ぜ、ボリューム感満点でした。
ビシッと自らの考えを言うのですが、でも肩の力は抜けている・・そんな感じのエッセイが私にとってとても魅力に感じました。
私がこの部分はいい、と思ったところを一部ご紹介します。
ものを食ったり飲んだり、とりとめもなくお喋りをした、なんならひとりで、なんということもなく時間が過ぎていく。
それを人生のムダのように言う人もいる。
きっと人生というものになにかの目的がなければならぬ、と考えている人だろう。
人生に目的(エンド)というものがあるとすれば、それは死に決まっている。
と書かれていました。
私も最近そんなことを考えているところでした。
ちょっとした目的はあるかもしれませんが、目的達成の効率ということなら、人生の七割くらいはムダのようなもの、でもそのムダを生きることで、その人の人格が作られます。
仕事が人間を作るのではなく、暇が人間を作る・・いいねえ(#^.^#)まさに今の私の心境。
もうひとつ
若い頃に忙しくしたおかげで、いまをのんびり疲れていられる?!
いやいやそうではなくて、むしろ若いときにムダをしたおかげで、目標や計画と無縁に生きられる。
忙しがってないと不安、というのでは不幸だ。
まさに忙しがってないと不安だったのが、私の働き盛りの年齢の時の心模様でした。
この本、もっともっと早く読んでいたらよかったのに・・。
今の私は大病して仕事も辞め、必死に毎日生きていた、仕事をしていたことをもう一度心の中で思い起こし、反芻して、生きていることに感謝し、やりたいことをして、疲れたら休む、この生活に尽きると思います。
不思議な、力の抜けた、でも希望のある良い本でした。
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