『「意識高い系」の研究/古谷経衡』を読みました。
『「意識高い系」の研究/古谷経衡著(文春新書)』という本を古本で見つけ、読んでみました。
2017年第一刷発行となっていましたので、かれこれ8年前のものになります。
そうか、「意識高い系」という言葉があちらこちらで聞かれるようになったのは、そんなに前だったのかと思いました。
著者の古谷経衡(ふるや つねひら)さんの声は、ここ数年ラジオの文化放送で聞くことがあります。
語り口はやわらかいが、現在起きている事象について、けっこう突き詰めていく姿勢が独特のやり方で印象に残ります。
この本では、「意識高い系」と、さらにそれと混同しやすい「リア充」の区別についても“くどい”くらい章を立ててまで、とことん分析しています。
・・で、私はここで早くも“挫折”の予感がしてまいりました。
こんなに憎々しくも、徹底的にそれぞれを分析することに意味があるのだろうか、と思い始めてしまったのです。
「意識高い系」についての考察も、“これでもか”というくらいに徹底的にやっていて、もうどうでもいいんじゃないだろうか、勝手に言わせて、やらせておけば・・と思い、最後はこっちの具合が悪くなってきて読了という具合でした。
この本の中で使われていた“スクールカースト”という言葉も初めて聞きましたが、そんなことが原因になるのか、とも思いつつ、著者自身に被害者意識が過剰にあるんじゃないか、とも思ってしまいました。
読み始めた時には、面白い本だろうと思っていたのですが、読んで行くうちに疲れてしまい、後半は力なく読み終えたという感じになりました。
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