「花がないのに花見かな/東海林さだお」を読みました。
『花がないのに花見かな/東海林さだお著(文春文庫)』を古本で見つけて読んでみました。
「オール読物」2009~2011年に掲載された「男の分別学」を改題し、単行本として2011年に刊行、文庫化は2014年となっていました。
「ホルモン焼き」の世界に深くのめり込もうと、『悶々ホルモン』という著書がある先生について、内臓の様々な部分と色々な食べ方を楽しむ章は、非常に興味深かった。
わざわざ“自炊旅行”と謳われた宿泊をしに旅館に行ってみたり、当時ミシュランで“三つ星”をもらった高尾山に登ってみたり、思い立ったらもう出掛けているのが東海林さんらしい。
実は探偵になりたかった東海林さんが、現役探偵の女性にインタビューしている章もありました。
調査内容はほとんどが“浮気調査”のようですが、以前は相談者は女性ばかりでしたが、このインタビューがあった頃から男性の相談者比率が増えてきたようです。
探偵の苦労話も面白かったが、いかにして浮気がバレるのか微に入り細を穿つように聞き入る東海林さん・・あやしい・・(^^;)
また、青木ヶ原樹海にも興味を持つ東海林さんは、国土地理院の地図にも載っていない樹海の道を見つけ、独自の地図を作ったり、様々な伝説を検証したり、自殺した遺体を見つけたりしている「樹海探検家」にインタビューもしていました。
これを読んで、樹海は想像以上に怖ろしい所だということがわかりました。
絶対に行かない!
というわけで、今回読んだこの本でも“東海林節”はとどまることを知らず、全開でした。
まだまだストックがある東海林さんの本、また読みましたら感想をアップいたします。
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