「洋食や たいめいけん よもやま噺/茂出木心護」を読みました。
『洋食や たいめいけん よもやま噺/茂出木心護著(角川ソフィア文庫)』を古本で見つけ、読みました。
「泰明軒」は有名な洋食屋さんで、私も一度だけ十数年前に行ったことがありました。
それと、数十年前にNHKの料理番組にこの著者ではなく次の代の方だと思いますが、出演され、オムレツを作っていたのを見たことがありました。
たしかに、その真似をして作ってみるとあの中がトロッとしたものになって感激した覚えがあります。
この本は著者の茂出木心護氏(1911年生)の書かれたものの、何度目かの復刻版のようですが、時代的にも戦後の洋食メニューや、不足していた食材とそれに代わる代替品、当時のお祭りの様子や、泰明軒がそれにどう関わったていたのか、泰明軒で雇った人たちへの指導や、その指導の様々な受けとめ方など、話題に事欠かない面白いエピソードが語られていました。
あの伊丹十三氏が訪れて、オムレツについて取材された時の様子も書かれていました。
私も見た映画「タンポポ」でホームレスの人が夜中の厨房に潜り込み、オムレツを作るシーンに生かされていました。
その後「泰明軒」では、メニューに「タンポポ・オムレツ」が加わり、運ばれてきたオムレツの背中にナイフを入れると、パァ~ッと外側に開かれてトロトロの中身が流れてくるという映画のシーンそのものでした。私も行ったときに食べてみました・・。
洋食の作り方、食べ方、様々なタイプのお客さん、実に面白く読みました。
「泰明軒」もう一度行ってみたくなりました。
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