「人生はドンマイドンマイ/美輪明宏」を読みました。
『人生はドンマイドンマイ/美輪明宏著(家の光協会)』を古本で手に入れ、読んでみました。
2013年第一刷発行となっていました。
2010年から2013年にかけて月刊誌「家の光」に連載された「美輪明宏の人生相談」をまとめたものでした。
人生相談といっても、美輪さんが相談にのっているわけですから、通常の相談者に“寄り添い過ぎる”ようなことは勿論ありませんでした。
自分の不幸を人のせいにする
結婚したらあとは思うがままの人生になると思ったのに・・
放蕩息子や孫、浪費する娘、ゴミ屋敷になるくらい整理の出来ない身内について
金銭問題を起こす身内に対する不満
などなど、次から次へと来る相談に対しては、その多くの回答で「あなたの考え方、行動が間違っている」「もっと感謝して生きろ」「あなたのことなんか世間は気にしていない」など(^_^;)、けっこう“一刀両断”で返り討ちにしているパターンが多かったのです。
時には慰めたり、元気づけたりすることもありましたが、ちょっと今どきの相談とは様相が異なっておりました(^^;
でも、それでいいんじゃないか、とも思いました。
最近はちょっと“腫れ物に触る”ような相対をする先生が多すぎるような気もしてきました。この本を読んで。
なんか似たような記憶があるな、と思い起こしてみたら、伊集院静さんの人生相談も遠慮会釈なしに、歯に衣着せぬものだったなあと。
タイプは異なりますけど。
伊集院さんは、バンバン背中を叩いて「しっかりせいっ!」という感じですが、美輪さんの方は「人生なんてこういうもの、諦めるところはあきらめ、淡々と進みなさい」という感じなのです。
ただ、普通の人生相談とはちがって、お二人からの回答は、確実に相談者にとって方向性が示されていると思いました。
私にとっても、「そうか、そう考えればいいんだ」と思うことがいくつもありました。
古い本でしたが、身を乗り出して読みました。
« 俳句を詠んでみる_0447【 庭涼し 煩わしきこと そこに置き 】 | トップページ | コーヒー店で開かれている絵画展示を見に行きました。 »
「心と体」カテゴリの記事
- 「夫婦脳/黒川伊保子」を読みました。(2025.07.09)
- 俳句を詠んでみる_0491【 俳句知り 子供になった 夏の空 】(2025.07.09)
- 俳句を詠んでみる_0488【 竹落葉(たけおちば) 半ば死んで 生きるを知る 】(2025.07.06)
- 「どうせ、あちらへは手ぶらで行く/城山三郎」を読みました。(2025.07.05)
- 俳句を詠んでみる_0475【 夕涼の庭に降り 行く末案ず 】(2025.06.23)
「恋愛」カテゴリの記事
- 「夫婦脳/黒川伊保子」を読みました。(2025.07.09)
- 「どうせ、あちらへは手ぶらで行く/城山三郎」を読みました。(2025.07.05)
- 「受け月/伊集院静」を読みました。(2025.07.03)
- 映画「カーテンコールの灯(あかり) Ghost light」を見てきました。(2025.06.29)
- 俳句を詠んでみる_0478【 熱帯夜 恋の瓦解に 時いらず 】(2025.06.26)
「しみじみモード、私の気持ち」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0488【 竹落葉(たけおちば) 半ば死んで 生きるを知る 】(2025.07.06)
- 「どうせ、あちらへは手ぶらで行く/城山三郎」を読みました。(2025.07.05)
- 俳句を詠んでみる_0472【 炎暑に 古き職場へ 映写のよう 】(2025.06.19)
- 俳句を詠んでみる_0464【 世の不穏に 安居(あんご)し 句と対峙する 】(2025.06.11)
- 俳句を詠んでみる_0461【 風吹き 天竺牡丹に 耳寄せる 】(2025.06.07)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「荒木経惟の写真術」を読みました。(2025.07.10)
- 「夫婦脳/黒川伊保子」を読みました。(2025.07.09)
- 「どうせ、あちらへは手ぶらで行く/城山三郎」を読みました。(2025.07.05)
- 「玉子 ふわふわ/早川茉莉・編」を読みました。(2025.07.01)
- 「NHK俳句 今日から俳句/片山由美子」を読みました。(2025.06.28)
« 俳句を詠んでみる_0447【 庭涼し 煩わしきこと そこに置き 】 | トップページ | コーヒー店で開かれている絵画展示を見に行きました。 »
コメント