「風塵抄二/司馬遼太郎」を読みました。
『風塵抄二/司馬遼太郎著(中央公論社)』を読みました。
これは、1991年10月~1995年1月、3月~7月、9月~1996年2月に基本的に月一回産経新聞朝刊に掲載されたものを1996年にまとめて発刊したものです。
時代は35年にも渡って遡った記事なのですが、読んでみると世の中の根本的なところなんて、そんなに変りないのではないかと思うことろがいくつもありました。
1992年の記事では、アメリカが日本国首相の発言を歪曲してまで日本たたきの空騒ぎをせねばならないということに不安を感じたと書かれていました。
ただ、アメリカが自国の産業を保護し、そのかがやかしい自由貿易の旗を半旗にすれば、“神”はたちどろこに去るにちがいない。むろん世界に混乱がおこる・・と続けられていましたが、これって今の世界状況と変りないと思いました。
歴史的に時間をかけて作り上げた選挙権を、自分の即物的利益や地域のエゴのために使う人がいる。
また利益誘導でそういう票をあつめる選挙の悪達者がいる。
こんどの選挙では、そういう悪達者たちまでが、“政治改革”を叫んでいる。
「過去の私とはちがうのです。べつの人間になったのです。」と、簡約すれば、そういうふうに聞こえる。
・・とも書かれていました。
“裏金”の人たちも、まるで別の人間になったかのようにして平気の平左で次の参院選に“いけしゃあしゃあ”と出馬しようとしています。
“べつ”の人間にはなっていませんよ、どうみても“おんなじ”人で、きっと当選すればまた元の悪達者に戻るのでしょう。
と、思いました。
時代が何十年経っても、人の考えることは似たり寄ったりです。
二度と戦争はしないと80年前に“もう懲り懲り”だとして誓ったのに、軍備だ軍備だ言っている人もいます。
武器を重装備にすれば、当然相手方はさらに重装備をするだろうと、何十年前によくよく分かったのに、また重装備しようとする人が、あちらこちらにチラホラ見え隠れしています。
この本には、何十年前に新聞に載り、当時の人たちが「そうだそうだ」と言ったことが書かれています。
もう一回読んでみて、現状日本で、そして世界で起こっていることをもう一度考えてみるのもよいかと思いました。
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