「燃える男」の原点
ジャイアンツの四番打者でサードを守っていた長嶋茂雄は、やっと野球のルールが少しずつ分ってきた少年時代の私にとってすごい選手であり、とても人間的な魅力のある人という感じで見ていました。
写真は、昭和45年と表紙に書かれたノートに私が新聞から切り抜いた長嶋さんの写真です。
長嶋さんが亡くなられてから、記憶を思い起こし、ひょっとしてまだ残っているかもと探して見つけたものです。
ピンクで印を付けましたが、《長嶋燃える》・・と写真の表題が付けられています。
大洋対巨人、9回裏、一死、二塁、平松投手の代打「セルフ(※外国人選手)」の火の出るような三塁線の打球をサード長嶋が横っ飛びに取ってピンチを切り抜けたシーンです。
長嶋は鬼の様な形相で飛びつき、レフト線に抜けたっ・・と思われた打球を取りました。
長嶋選手の背中から炎が立つような渾身のファインプレーでした。
ピンチを切り抜けた巨人は、この試合、勝利しました。
そして、私の記憶では長嶋選手に「長嶋 燃える」「長嶋 燃えろ」「燃える男 長嶋」などのフレーズが伴い始めたのがまさにこの日の、この出来事以来だったのではないかと思います。
生でこのシーンをテレビで見たのか、それとも夜、あるいは翌日のスポーツ・ニュース映像で見たのか記憶は判然としませんが、今でも記憶に残る長嶋らしいシーンでした。
その後、現役時代にも関わらず、半生を振り返るような音声記録を収録した『燃える男のバラード』というレコード盤が発売され、私の兄弟が購入し、それこそ何十回も聞きました。
長嶋選手の生い立ちからジャイアンツを、そしてプロ野球を引っ張る姿を見事に一枚のレコードに収めた名盤と言える仕上がりでした。
今でも内容の全てを覚えていますし、長嶋さんが亡くなった時のラジオ番組などでは、多くの音声記録はこのレコードから流されていました。ラジオ局も素晴らしい音声記録が残されていましたのでそこから抜粋していますと伝えていました。
長嶋さんが亡くなられて色々なコメントや、SNSなどでの発言を見ていて、私もファンとして何か書きたいと思い、このスクラップを見つけ出し、今日、この文を書いてみました。
スクラップには、まだいくつも長嶋さんの写真が切り取られていたので、今後またご紹介したいと思っています。
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