『児玉清の「あの作家に会いたい」人と作品をめぐる25の対話』を読みました。
『児玉清の「あの作家に会いたい」人と作品をめぐる25の対話/児玉清(PHP研究所)』を古本で見つけ読んでみました。
2009年第一刷発行となっていました。
児玉清さんは世に知られた読書家でもありましたが、作家25人と対話していくという本になっていました。
角田光代さん、村山由佳さん、江國香織さん、北方謙三さん、三浦しをんさん、山本兼一さん、有川浩さん、石田衣良さん、小川洋子さん、川上弘美さんなど私にとっても興味深い作家との対話で、どんな家庭に育ったのかとか、どんな本を何時頃から読んできたのか、また作家を志したのはいつから?など、作家の方々はけっこうスラスラと語っていらっしゃいました。
それぞれの作家についての質問などにふれると大変な量になってしまいますので、私が特に感じるところがあった部分にふれたいと思います。
上橋菜穂子さんとの対話の中で語られたフレーズに、「読書は想像力を養ってくれるものなのに、今の世の中は見たものだけが現実だと思っていて、社会が大人性を失っている感じがします。」という部分がありました。
読書の良さと、読書をあまり大切にしない世代・人たちの相反性、さらに現代の世相の一端を感じました。
もうひとつは、石田衣良さんとの対話の中で出てきた部分です。
「一つ言えるのは、本を読まない人は“ソン”をする。情報の九割は言葉でできていますから、読まないとますます情報格差が広がっていくでしょうね。」
「映像の中ばかりで育ってしまうと、見たものだけを現実と勘違いしてしまいますよね。」
というところでした。
最初のものと共通するものがありますが、とにかく、ネット、動画などに大きく影響を受け、想像力に欠け、妄信的に一方の言い分だけを信じるような現在の世の中の様子が頭の中に浮かびました。
それと、やはり驚くべきは児玉さんの読書の量と、分野、深さでした。
作家がこんな本を読んできた、という例を挙げると、ほとんどを読んでいて、的確なコメントをする児玉さん、スゴイッ!!
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