「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち/五百田達成」を読みました。
『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち/五百田達成(いおた・たつなり)著(Discover)』を古本で見つけ、読んでみました。
2016年11月に第一刷発行となっていて、この本は2017年4月発行のものですが、すでに“第十一刷”となっていて、表カバーにも書かれていますが、半年も経たぬうちに10万部突破していたことがわかります。
「きょうだい型」性格分析&コミュニケーションを謳った本で、仕事や恋愛、友人関係などの様々な人間関係に「長子」「中間子」「一人っ子」「末っ子」の“きょうだい型”を当てはめて考察していくこの本、想像するに人事関係の人まで参考にしていたんじゃないかと思います。
ただ、読んでいて感じたのは、今や少子化で、この本でいう「中間子」という兄・姉がいて弟あるいは妹がいるという人(※私もそうです)が少なくなっていて、つまり三人以上の兄弟関係が少なくなっている、また長男・長女として生まれたが、第二子・・つまり末っ子あるいは中間子となる人が生まれるまでに長い期間がある人もいるのではないかと思います。
要するに、「長子」なんだけど、「一人っ子」期間が長い人がいて、一人っ子的要素を持っている人も、この本が出た頃に比べて多いのではないかと思われます。
ですが、それを抜きにして読むと、とても面白い。
思い当たることばかりで思わず笑ってしまいました。
私も妻も三人兄弟だからです。私は中間子で、妻は長子。
表紙にも書かれていますが、長子は「きまじめな王様」、中間子は「永遠の思春期」、末っ子は「したたかなアイドル」、一人っ子は「マイペースな天才肌」・・というような調子で始まり、実例がたくさん示され、なるほど思い当たる“フシ”ばかりです(^_^;)
それぞれの立場の人達の仕事・結婚・恋愛・友達にはどの立場の人がよいのか、などという表もあって楽しく読んでしまいました。
褒められたときに長子は「私なんてまだまだ」と謙遜し、末っ子は「自分はすごい」と増長し、中間子は「裏があるのでは」と深読みし、一人っ子は「・・・!」と動揺するなんて書かれていましたが、中間子の私には思い当たるフシがあります(^_^)
価値観については、長子は「やるべきことをやる」、末っ子は「やれそうなことをやる」、中間子は「みんながやらないことをやる」、一人っ子は「やりたいことだけやる」・・・だってさ。
もひとつおまけに“欠けているもの”も挙げておきましょう。
長子「デリカシーがない」、末っ子「ガッツがない」、中間子「素直さがない」一人っ子「常識がない」・・・(^o^)
最後まで面白く読みました(*^^*)
« 俳句を詠んでみる_0546【 秋の昼 寂しい夢を見て 泣いた 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0547【 秋暑の国分寺 古(いにしえ)に浸る 】 »
「心と体」カテゴリの記事
- 「私 何だか死なないような気がするんですよ/宇野千代」を読みました。(2025.11.08)
- 俳句を詠んでみる_0606【 月の顔(かんばせ) 泣き出して 吾も泣く 】(2025.11.07)
- 「私訳 歎異抄/五木寛之」を読みました。(2025.10.23)
- 先生、あらためてすごい。(2025.09.30)
- 「死にたくなったら電話して/李龍徳」を読みました。(2025.09.28)
「仕事で生き生き」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0579【 秋の昼 あの仕事した シャツ始末 】(2025.10.09)
- 先生、あらためてすごい。(2025.09.30)
- 俳句を詠んでみる_0570【 秋色(しゅうしょく) 師は喜寿を越え なお炸裂 】(2025.09.29)
- 「わたしの失敗Ⅲ/産経新聞文化部編著」を読みました。(2025.09.07)
- 「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち/五百田達成」を読みました。(2025.09.04)
「家族・親子」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0608【 穫れた芋 その日の夕の食卓に 】(2025.11.08)
- 俳句を詠んでみる_0603【 鉢に妻の意志たる 蜜柑堂々 】(2025.11.03)
- 俳句を詠んでみる_0602【 お互いに 気配感じる 秋の夜 】(2025.11.02)
- 俳句を詠んでみる_0597【 葡萄飾るケーキ 記念日に選ぶ 】(2025.10.28)
- 俳句を詠んでみる_0583【 秋の風 珈琲84度に 】(2025.10.13)
「日々発見」カテゴリの記事
- 「不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち/五百田達成」を読みました。(2025.09.04)
- 俳句を詠んでみる_0523【 “仏(ぶつ)”の 熨斗紙(のしがみ) もう売っていない夏 】(2025.08.12)
- 「徳川慶喜家の食卓/徳川慶朝」を読みました。(2025.07.16)
- 俳句を詠んでみる_0491【 俳句知り 子供になった 夏の空 】(2025.07.09)
- 俳句を詠んでみる_0485【 亀虫 網戸に張り付き 卵生み 】(2025.07.03)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「私 何だか死なないような気がするんですよ/宇野千代」を読みました。(2025.11.08)
- 「暮らしの歳時記 -未来への記憶-/黒田杏子(ももこ)」を読みました。(2025.11.04)
- 「風葬/北方謙三」を読みました。(2025.10.30)
- 「おぼえていても、いなくても/蛭子能収」を読みました。(2025.10.26)
- 「私訳 歎異抄/五木寛之」を読みました。(2025.10.23)
« 俳句を詠んでみる_0546【 秋の昼 寂しい夢を見て 泣いた 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0547【 秋暑の国分寺 古(いにしえ)に浸る 】 »



コメント