「十年不倫の男たち/衿野未矢」を読みました。
『十年不倫の男たち/衿野未矢著(新潮文庫)』を古本で見つけて読みました。
2009年の文庫書き下ろしとなっていました。
読んでみると、この本の前段には「十年不倫」というノンフィクション作品があり、それはかなり話題となり、売れていたようです。
この「十年不倫の男たち」は、好評につき、その続編として書かれていました。
著者には前作の影響もあり、自ら「話を聞いてくれ」と“不倫の状況”について語ろうとする人も現れ、逆に“よくもあんなこと書いてくれたな”みたいな怒っている人もいたりして、ネタに事欠かない状況であったことがわかりました。
不倫というのは、人に語りたくなる人の割合の方が多いようです。この本を読んでの感想ですが。
また、タイトルには“男たち”となっていますが、不倫を語る女の人も登場していて、全体的な感想を言うと、とても意外な感じでした。
もっと、やむにやまれぬ“愛”について語られるのかと思っていたのです。
さらにいうと、“純愛”的な展開でこのノンフィクションは書かれているのではないかと思い、「よし、その「思いのたけ」、聞いてやろうじゃないの」と思っていたのです(^_^;)が・・。
現実は、もっともっと打算的であったり、惰性的であったり、投げやりな様子であったりで、妻(夫)に対しても不倫相手に対しても、どっちつかずの放置されたような“荒れた”状態というのが不倫を続ける人たちの正体だったように感じました。
・・ベストセラーになっていたようなので、私の感じ方が極端で、もっと不倫している人の愛情についてセンサーを効かせて感情移入するくらいの読み方をする必要があったのかもしれませんが。
私は300頁を超えるこの本の半ばあたりで、もう降参状態になり、あとは流し読みになってしまいました。
この本に求めているものが“そぐわなかった”のだと思います。
ちょっと期待していたものではなかったのですが、読めばそれは“読み応え”のあるドキュメンタリーが書かれていました。
また、人間の“サガ”が痛いほどわかる本でもありました。
不倫をしている人も、これからする人も、興味のある人も、不倫に対して正義感を振りかざす人も一度は読んでみた方がいい本かもしれません。
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