「小泉八雲とセツ -その言葉と人生-/四條たか子」を読みました。
『小泉八雲とセツ -その言葉と人生-/四條たか子著・小泉凡監修(宝島社)』を読みました。
今年の9月刊行の新刊なのに古本で安く手に入りました。
今、NHKの朝の連続テレビ小説で小泉八雲と妻のセツさんの物語をやっていて、とても興味があったので読もうと思ったのです。
この本の監修の小泉凡氏は八雲の曾孫です。
読んでみて八雲とセツさんの色々な時代、シーン、周囲の人達の写真も“ふんだん”で、それだけでも貴重なものだし、今現在テレビを見ている自分からしても親近感を感じ、実際に出雲、松江に何度か旅行しているので感慨深いものがありました。
また、二人の結婚前の様子から、その後亡くなるまでのことが実にわかりやすく、そしてどのような人達が二人に関わって、どんな出来事があって、八雲は松江から転居しつつ、その地その地でどういう生活、仕事をしていたのか、執筆してきた作品についてなどについてもまとめられていて、このページ数でよくこれだけ網羅できたものだと感心しました。
また、巻末に「雪女」「ろくろ首」「貉(むじな)」「耳無芳一の話」も収録されていて、名作を味わうことも出来ました。
私自身、今まで出雲、松江には三度出かけていて、八雲が住まっていたあたりの風情などにいつも惹かれるものがあり、八雲に関する本も何冊か読み、旧居や記念館を訪ねるなどして興味津々のところにテレビでドラマをやるということで、所謂「朝ドラ」というものを見たことはありませんでしたが、今回は毎回見ています。
実話とは異なり、脚色された部分も既に多くありますが、それでも面白く見ています。
あらためて小泉八雲と妻のセツさんについてドラマ共々色々な文献もあたりながらお二人の歴史を辿ってみたいと思っています。
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