「おぼえていても、いなくても/蛭子能収」を読みました。
『おぼえていても、いなくても/蛭子能収著・画(毎日新聞出版)』を古本で見つけ読みました。
毎日新聞とサンデー毎日に掲載されたものから抜粋し、加筆再構成されたもので、2021年に発行されたものです。
私の蛭子さん像っていうと、ちょっと怠惰というか億劫なことはしない人で、仕事の場でもけっこう自分勝手、思わず本当に思っていることを口に出してしまいヒンシュクを買う・・というような印象で、もし一緒に仕事することになったら困ったタイプ、あるいは親類縁者の中にいたら近づきたくない人・・^_^;そんな感じでした。
でも、この本を読んで人の見方なんて、ほんとに一面しか見ていないのだなと反省いたしました。
蛭子さんは正直なんです。
色々な行い、言動は、私たちが生きていくうえで、そして仕事上で“ぐぐっ”とこらえて、とにかく“心にもないこと”でもいいから発言したり、行動したりして事なきを得る・・それをしないだけなんです。
読んでみたら、蛭子さんの幼少期、少年期はかなり貧しく、しかも家族はそれぞれの都合で母親と二人きりのことが多かったようで、兄に面倒をみてもらい、何とか高校は出てもその後の仕事も厳しい状況で、母をおいて東京に出てきたことについても、自分のやりたかったことをやってみたい、自分の人生だからということで、自らの心に正直に生きていくことを中心に置いているということがわかりました。
テレビ番組で見えていた奇異な行動や、あり得ないと思えるような発言も、蛭子さんの心の奥から聞こえてくる叫びのようなものだと感じだしました。
人の見え方って、心のチャンネルを変えてみたり、見る方向を変えてみると、それはそれなりに何かがみえてくるのだと、あらためて知りました。
両親、奥さん、その他仕事で接することのあった太川陽介さんらについても感謝の気持ちをかなり詳しく書かれていました。
終盤で、テレビ番組の企画の中から自分の「認知症」が発覚してからの、今後の生き方、奥さんとの過ごし方について書かれていて、それもなかなか私のような凡人にはできないような決意がありました。
実際はとても面白い話ばかり、可笑しい漫画付きっていう本なのですが、私にとっては学ぶことがたくさんあった本でした。
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