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2025/11/30

「永井荷風 ひとり暮らしの贅沢/永井永光・水野恵美子・坂本真典」を読みました。

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『永井荷風 ひとり暮らしの贅沢/永井永光・水野恵美子・坂本真典(新潮社)』を古本で見つけ、読んでみました。
2006年発行のもので、永井荷風の生い立ちから亡くなるまでの人生、荷風と関りのあった人達、荷風の暮らしぶり(戦争の前後はかなり厳しい状況)などをふんだんな写真と共に書かれたもので、荷風がどんな人であったか詳しくわかる・・という風な本でした。

荷風の作品に対するこだわりは読んで初めて知りましたが、異常なくらいで、推敲に推敲を重ねて本が出版されているものの、さらに出版された本にも「朱」を入れて、まだまだ推敲していた痕跡の残る本の写真も掲載されていました。

身なりや食べ物に対するこだわりも尋常ならぬものがあり、人の好き嫌いもはっきりしていて、それにも驚きますが、女性関係も今の時代には考えられないものがありました。

戦後の最晩年は千葉県の市川市に居を構え、生前最後の夕食は市川の八幡にある「大黒家」でのカツ丼だったそうでお燗した酒を一本、お新香を肴に味わい、カツ丼もきれいにたいらげてあったのだそうです。

私も荷風の作品を読むようになってから、まだ営業していた頃の「大黒家」に出かけ『荷風セット』という荷風が最後に食べたものの再現を食べてみたことがあります。
日本酒とカツ丼?と思ったのですが、いや意外といけるのでした。

この本の最後の方には、『ぬれずろ草紙』という死後に発見され、全集にも未収録となっていた「春本」が永井永光氏(荷風の従兄弟にあたり、1944年に養子縁組で荷風の子となっている)が、回想と共に公開しています。

ちょっと読んだけど、かなり“エロい”もので、今と違って描写が生々しくてドキドキを通り越して妙な胸騒ぎが起こり、パタンと閉じてしまいました。
またいつか見ようと思います(^^;

 

俳句を詠んでみる_0630【 冷たし 大山阿夫利の御神水 】

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神社のうしろに回ってみたら水が湧き出ていて一句詠みました。

【 冷たし 大山阿夫利の御神水 】

《背景》季語:冷たし[冬]
伊勢原市大山阿夫利神社、本殿の裏側に回ると、滾々と湧く御神水があった。
山からしぼり出てきた水は冷たく透き通っていた。
持参したペットボトルに詰め、帰宅後、その水でお茶を淹れ、ありがたくいただいた。

 

 

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2025/11/29

俳句を詠んでみる_0629【 参道 ハートの形に 落葉掃く 】

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大山阿夫利神社に詣でた時に見た光景で一句詠みました。

【 参道 ハートの形に 落葉掃く 】

《背景》季語:落葉掃く[冬]
前回も詠んだ大山阿夫利神社にお参りした時の句です。
境内まであと数十段の石段のある参道、あれは?と思い、近寄ってみると、“ハートの形”に落葉が掃かれていて“にっこり”・・・という句です。

 

 

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2025/11/28

俳句を詠んでみる_0628【 お参り後 酒饅頭が お出迎え 】

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石段を登り、ケーブルカーに乗り、お参りした神社の帰りにお饅頭という句。

【 お参り後 酒饅頭が お出迎え 】

《背景》季語:酒饅頭[冬]
神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社にお参りし、途中の石段には難儀したが山の上の素晴らしい景色に疲れも癒えた。
帰りの参道、石段途中のみやげ物屋に酒饅頭を見つけ、妻とひとつずつ食べた。
いい思い出になった。

 

 

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2025/11/27

映画「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」を見て来ました。

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映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式/2025年 日本 監督:中西健二 脚本:まなべゆきこ 出演:豆原一成、市毛良枝、長塚京三、酒井美紀、八木莉可子』を見て来ました。

タイトル上の“コーヒー”と“しあわせの数式”という言葉が気になり、出かけてみたのです。

主人公の若者(豆原一成)はコーヒーが好きで、その魅力に惹かれている大学生。
その祖父(長塚京三)が亡くなり、書斎には謎の数式が書き残されている。
残された祖母(市毛良枝)は夫が内緒で申し込んであった大学の聴講講座に行ってみる決心をした、そんな状況から始まりました。

主人公の彼女(八木莉可子)もやさしい心をもって主人公にも、その祖母にも接していく。

コーヒーが取り持つ人と人の“あたたか”な繋がり、主人公の実母(酒井美紀)と祖母の過去の行き違いからの齟齬など人間模様を絡めた、しみじみとするやさしく、温かみを感じる映画でした。

祖父の残した数式の謎が解けて、皆で富士山五合目まで行ってみると、そこには素敵な回答が残されていて、いい話だなあと涙してしまいました。

こんな日々の営み、毎日の生活の中に少しキラッと光るうれしいこと、小さな発見が描かれた映画でした。

何度もこのブログに書いてきましたが、私は映画に暴力、破壊、恨みつらみ、復讐
、過剰なエンターテインメントなどを求めておりませんので、この映画は私の心に強く訴えかけてくるものがあり、素晴らしい映画でした。

昨今の殺伐としたSNSを含めた状況を思い、こういう映画が無くならないことを祈る気持ちでいっぱいです。

 

 

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2025/11/26

俳句を詠んでみる_0627【 紅葉(もみじ)の大山阿夫利 心放つ 】

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とても山の高い所にある大山阿夫利神社に詣でて詠みました。

【 紅葉(もみじ)の大山阿夫利 心放つ 】

《背景》季語:紅葉[秋]
妻とバスツアーを利用して、江戸期に「大山参り」の一大ブームを起こした大山阿夫利神社に行きました。
ケーブルカーの駅までは、三百六十段の石段で心臓破りの“きつさ”を味わい、神社で紅葉を見た時には、ほっとしたり、澄んだ気持ちになったり、心を解き放つような感覚になりました。

 

 

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2025/11/25

「イースト・リバーの蟹/城山三郎」を読みました。

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『イースト・リバーの蟹/城山三郎著(新潮文庫)』を古本で見つけ、読みました。
5篇の短編が収められ、1998年に単行本として刊行されたもので、2001年に文庫化されています。

城山さんの小説としては、“名の有る人”を描いたものと、“無名の人”を描いたものがあると思いますが、この小説は無名の人を描いたものでした。

海外での仕事や人間関係、女性との関係、妻との“わけあり”な関係、過去の苦い記憶と現在の狭間での苦悩などが描かれていて、どの話も何らかの大きな結論が出て終焉というものがありませんでした。

その小説の中で描かれていた状況の悪さ、解決方法の無さ、主人公の生き方はこれからも全く予断を許さない不安感漂う中途半端な感じでそれぞれの話が終わってしまいます。
でも、人の人生の実際というものは、そんな感じなんじゃないかと思いました。

安定した人生、生活をしているように見えて、人は仕事や生活、人生、人との関係などにおいて常に不安を抱えているのではないかと思います。
この小説の舞台はアメリカやメキシコなど外国ばかりですが、異国にいる孤独感と共に、上記のような人生の不安感が押し寄せてくるような構成になっていました。

読後は無常というか、寂静感漂い、心に一抹の不安と寂しさが残る小説でした。
城山さんの小説のいつもの豪快な部分とは裏腹な感じのこの小説も心に残りました。

 

俳句を詠んでみる_0626【 赤い羽根 針は無く 回覧される 】

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赤い羽根が町内会の回覧板で回って来て一句詠みました。

【 赤い羽根 針は無く 回覧される 】

《背景》季語:赤い羽根[秋]
町内会の回覧板が回ってきて、「赤い羽根を各戸ひとつずつお取りください」となっていた。
募金は既に町内会からまとめて行われている。
最近は昔のように針が“むき出し”で飛び出ていたりはしていない。
針の無い赤い羽根が並んでいた。

 

2025/11/24

俳句を詠んでみる_0625【 根雪解かすよに AIに相談し 】

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なかなか解決しない悩み事を誰に、何に相談するのか、という句を詠みました。

【 根雪解かすよに AIに相談し 】

《背景》季語:根雪[冬]
根雪のようになかなか溶けない、そんな自分の悩みごとを誰かに相談するのでなく、「0」と「1」の組み合わせで動いている電気的な仕組みに委ねる人が多いと仄聞した。
人として生き、越えなければならないこと、考えねばならないことをしない、そして人としてのいちばんのよろこびに繋がる大事なことをしないまま生きていくことが、ついに今の世の中の中心に入ってきた。

 

2025/11/23

俳句を詠んでみる_0624【 冬ぬくし 先生の鍼 深く入る 】

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かかりつけ医と同時にたよりにしている鍼灸院の先生を思いながら詠みました。

【 冬ぬくし 先生の鍼 深く入る 】

《背景》季語:冬ぬくし[冬]
痛いところや身体の不調を診てもらいに鍼灸の先生のところに行く。
先生の指が触れ、悪いところや、私が心がけねばならないことを教えてもらい、鍼を打ってもらう。
先生の言葉と鍼が深く入ってくるように感じる。

 

2025/11/22

俳句を詠んでみる_0623【 冬の暮 きょうの自分は70点 】

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一日一日、日が暮れてくると、きょうの自分を振り返ります。そんな句です。

【 冬の暮 きょうの自分は70点 】

《背景》季語:冬の暮[冬]
そろそろ夕方になると冷え込むが、陽が落ちるときに、きょうの自分は何点だっただろうと思う。
「70点!」と自分に言って戸締りする。
100点はいらない。70点で上出来・・と思いながら過ごしている。

 

「東京の空の下 オムレツのにおいは流れる/石井好子」を読みました。

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『東京の空の下 オムレツのにおいは流れる/石井好子著(河出文庫)』を古本で読みました。
石井好子さんと言えばあの花森安治にすすめられて「暮らしの手帳」に連載された「巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる」の単行本化が有名で、日本エッセイストクラブ賞まで受賞されています。

この「東京の空の下・・」も暮らしの手帳に連載されたものからなったものです。
1985年に単行本化され、2011年に文庫化されています。

出てくる料理は1985年の日本人からしたら「それって何?どういう料理」という耳慣れないものがとても多いのでした。
それから40年、今や私でも知っている料理もたくさんありましたが、石井さんが海外の本場で食べたものはちょっと日本人にはなかなか想像できないような量であったり、調理法であったり、具材であったりして、読んでいるこちらは想像力がどんどん膨らんでいくのでした。

さらに石井さんは、そこで覚えてきた料理を、足らない具材は日本のもので代替できるものに変えたり、調味料を日本風の醤油なども使ったりしていて、その工夫はパッとひらめいてやってみる・・そんな感じなのです。しかもそのほとんどが成功している感じ。

また、海外では人を通じて料理と出会うのか、料理を通じて人と出会うのかという生活をされているのがよくわかりました。
これは、私のようなごく普通の人間にも、なにかいいヒントをもらったような気になりました。

今まで色々な人との出会いがありましたが、記憶を辿ってみると、何かしらの料理、食べ物が映像として一緒に浮かんできます。
人との出会いは料理がキーになることが多いのではないでしょうか。

この本にはたくさんの料理、しかも今まで聞いたこともないようなものが登場し、石井さんは丁寧にそのレシピもご本人のアイデアも加えて説明され、どんな味かも詳しく書かれています。

読みながら白いごはん二杯はいけるかもしれませんよ。

 

2025/11/21

俳句を詠んでみる_0622【 朝踏んで また 夕に踏む 落葉かな 】

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近頃、落葉はいつでも歩いている庭先にあるという句。

【 朝踏んで また 夕に踏む 落葉かな 】

《背景》季語:落葉[冬]
朝、ゴミを出したり、新聞を取ったりする時に玄関先の落葉を気にしながら踏み歩く。
そして、夕方にも、ちょっと外の様子を見て家に入る時にまた落葉を踏む。
寒くなったなあと家に入る。

 

2025/11/20

俳句を詠んでみる_0621【 始末するスーツを選ぶ 暮の秋 】

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しまいっ放しになっていたスーツを処分することにして一句詠みました。

【 始末するスーツを選ぶ 暮の秋 】

《背景》季語:暮の秋[秋]
妻から声を掛けられ、病に倒れ、仕事を辞し、時は経ち、「古いスーツを始末しては」ということになった。
古いものはクリーニングから帰ったままになっていたが、どのスーツを見てもその時の職場と仕事が鮮やかに蘇ってくるのに驚いた。
まさに仕事着、戦闘服だったのだ。
その大量にも驚き、車に乗せて翌日のごみ集積場に持って行くことにした。

 

2025/11/19

俳句を詠んでみる_0620【 蟷螂(とうろう)がいて 目が合って 挑まれた 】

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カマキリって目が合ったらすぐにファイティングポーズをとるんですね・・で、一句。

【 蟷螂(とうろう)がいて 目が合って 挑まれた 】

《背景》季語:蟷螂[秋]
玄関を出たところの物入れの蓋にカマキリを発見。
おっ!目を合わせてきた。
そして、いつでもやってやるぞというポーズをとられた。
機先を制され、目を逸らしたのは私だった。

 

 

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2025/11/18

「NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。/堀本祐樹」を読みました。

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『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。/堀本祐樹著(NHK出版)』を古本で手に入れ、読みました。

「NHK俳句」2017年4月号から2019年3月号に掲載された「ひぐらし先生の俳句指南」に書き下ろしを加え、まとめたものと記されていました。

これが実に面白い!
引っ越しの挨拶をしに俳人の「ひぐらし先生」を訪ねてきた青年が、その場で弟子入りを志願し、なんとか弟子入り、そして先生から青年への二年にわたる俳句指導の様子が小説のように書かれているのです。

私が俳句を覚えて来たのと同じような経過で、歳時記、俳句のリズム、切れ、写生、一物仕立て、取り合わせ、地名の活かし方、比喩表現、外来語の使いかた、てにをは、感情表現、色のあらわし方、新年の季語、挨拶句、句会の体験、吟行の体験・・と、物語形式になっているので実に読みやすく、生徒である青年がやがて俳句雑誌で賞を取れるまでに成長する様子が描かれていました。
感動的なストーリーに仕立てられていて、ちょっと涙ぐんでしまいました。

また、ラストの方で先生の結社には入らずに勉強していた青年が、いよいよ先生の結社の人達と句会、吟行という経験をして、そこでは恋までしてしまう・・という小説的な流れが、テキストとして存在しているこの本に感情移入してしまうような魅力を持たせていました。

私自身にとっても、今まで覚えてきた俳句の基礎的なことをもう一度確認することが出来て、あらためて勉強になりました。

この本も俳句を詠むに当たって、今後も参考になる欠かせないものとなりました。

 

俳句を詠んでみる_0619【 無花果(いちじく) もいで ジャムにする魔法見た 】

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毎日実っているイチジクの実について詠んでみました。

【 無花果(いちじく) もいで ジャムにする魔法見た 】

《背景》季語:無花果:[秋]
日課のように帰宅するとイチジクの木に向かう妻。
今日も収穫して、鍋で煮ていたかと思うと、数時間後には壜詰めを始めた。
魔法を見た思い。

 

 

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2025/11/17

俳句を詠んでみる_0618【 小春日 ネットで聞く 海外のFM 】

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日常、気軽に色々な音楽を聞きたいと探してみた新しい音楽の聞き方について詠んでみた。

【 小春日 ネットで聞く 海外のFM 】

《背景》季語:小春日[冬]
終活とまではいかないが、身の回りの色々なことを整理し始めている。
USEN放送も解約し、その代わりに様々な種類の音楽を聞くために何か出来ないかと思案した。
ネットで海外の音楽放送が聞けるか探してみると、米国、英国、南米、ヨーロッパ他、多くの国のFM放送が小さな町の放送局まで、そのまま聞けるものがあり、驚いた。
それらは、ほとんど皆いい音なので、Bluetoothでオーディオに継ぎ、この小春日に楽しんでいる。

 

 

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2025/11/16

俳句を詠んでみる_0617【 庭先から皿の上へ 妻の蜜柑 】

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ついに収穫した我が家の蜜柑で一句。

【 庭先から皿の上へ 妻の蜜柑 】

《背景》季語:蜜柑[冬]
庭の鉢植えで実った、妻が丹精込めた蜜柑。
収穫し“たいせつなかた”をお通しするように皿に乗り、テーブル上にやって来た。

 

2025/11/15

「らくだの話-そのほか/椎名誠」を読みました。

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『らくだの話-そのほか/椎名誠著(本の雑誌社)』を古本で見つけて読みました。
初出が本の雑誌2005年6月号~2007年5月号と、yomyom vol.2「消える本箱」からのもので、2007年に単行本化されたものです。

だいたい今から20年ほど前なので、椎名さんは“花も嵐も踏み越えて”相変わらず“あやしい雑魚釣り隊”なども結成して日本中あちこち旅に出たり、国外にも冒険的な旅で出かけたりもしていますが、でも、少し「面倒なことはしたくない」などという言葉も聞こえ始め、体的はちょっと“しんどく”なってきた時期だったことが読み取れました。

初めてご自身の撮った写真のみでの写真集(※文をふんだんに入れたものは過去にあったが)を出版して、それを機会に懐かしい人たちとも再会したりもされています。
その時にはかつて「怪しい探検隊」で“奴隷”と呼ばれていた当時の若者がすっかり立派になっていて、椎名さんもよろこびを隠せません。

また、日本全国のお祭り取材をしていた頃のことも書かれていて、各地の“奇祭”と呼ばれているようなお祭りの様子も楽しく読みました。

さらに昭和の時代を振り返るような本との出会いも書かれていて、それは椎名さんが子供の頃を千葉の幕張で過ごしていて、その経験が私にも近いものがあり、とても懐かしく読みました。

椎名さんの本については、最近また古本で何冊も手に入れたので、それらを読みましたらまた読後感を書きたいと思っています。

 

俳句を詠んでみる_0616【 長女とお昼 雑炊にしてみよう 】

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子供と中華料理店に入ったが、“こってり”はどうも・・と思い頼んだものは・・という一句。

【 長女とお昼 雑炊にしてみよう 】

《背景》季語:雑炊[冬]
長女と用足しに出かけ、お昼をはさんだ。
台湾料理屋に入り、さて何にしよう。
胃にやさしくて、あたたまりそうなもの。
そうだ、雑炊にしよう。
海鮮の味がよく染みて体も心もあたたまった。

 

2025/11/14

俳句を詠んでみる_0615【 冬立つ 今年の残り時間 数え 】

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あっという間に11月。早くも今年のカウントダウンしつつ一句。

【 冬立つ 今年の残り時間 数え 】

《背景》季語:冬[冬]
寒くなり、冬が来て、今年はあと何日、何をどのくらい出来るだろうかと、残り時間を意識するようになる。
押し詰まってきた。

 

2025/11/13

俳句を詠んでみる_0614【 冬ざれのセルフレジ 立ち尽くす ひと 】

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行ってみたらセルフレジになっていた、という句を詠みました。

【 冬ざれのセルフレジ 立ち尽くす ひと 】

《背景》季語:冬ざれ[冬]
朝のマクドナルドに立ち寄った。
田舎だが、割と大きい店で、いつの間にかすべてセルフレジに変更されていた。
お客さんは老夫婦がけっこう多い。
あれれと立ち止まっている老人に「セルフレジになっております」と店員がカウンター越しに声を掛けているが、意味がわからず、聞き返していると店員が出てきた。
機械の前で立ち尽くす老人、朝のコーヒーも店員との会話なく操作することになったのか・・と寂しそうな表情に見えた。

 

2025/11/12

俳句を詠んでみる_0613【 帰宅し 芋掘り 洗い 皮剥く妻 】

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里芋が下ごしらえされるまでの様子をスピーディーに詠みました。

【 帰宅し 芋掘り 洗い 皮剥く妻 】

《背景》季語:芋[秋]
自分の育てた里芋が気になる妻。
帰宅し、クルマを降りると真っ先に里芋のもとに・・。
さっと掘り、流しで洗い、皮も剥き、「さてお茶にしましょうか」と素早い下ごしらえから休憩へ。

 

 

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2025/11/11

「驚典 -群ようこ対談集-/群ようこ」を読みました。

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『驚典 -群ようこ対談集-/群ようこ(講談社文庫)』を古本で見つけて読みました。

IN☆POCKET(※講談社が発行していた文芸PR誌)1999年8月号~11月号に掲載されたものを2002年に文庫として発行したものと書かれていました。

この本での群さんの対談相手は多彩な方々ですが、壮絶なお買い物体験エッセイが有名な、中村うさぎさんとのものは、ブランドものの買い漁りや、何百万何千万もする着物を買いまくった話なのですが、ちぃともわかりませんでした。

プロ麻雀士との対談も何を言っているのか、さっぱりわかりませんでした。
上記二つの話題は、群さんがけっこう“ヤバい”感じの人なんじゃないか、という気持ちを強く抱かせるものでしたが、対談相手によってはまるで別人になるので、群さんの間口の広さというか、奥の深さに唸りました。

「寿司屋のかみさん」エッセイで有名な佐川芳枝さんとの対談は面白かった。
いばっているお寿司屋さんの話や、実際に寿司屋での振舞いをどうすればいいのか、など、本音の対談は佐川さん自身がとても魅力ある人なので、“がっぷりよつ”の良い対談になっていました。

また、東京藝大の島田文雄氏を訪ね、対談のあとに実際にろくろを回して茶碗を作るというものがあり、これもお二人の会話も、実際に粘土を捏ねていくところから指導を受ける部分まで実に楽しく読みました。

さらに何人もとの対談を読んでいくと、群さんの人生は実に“太く長く”これからも続いていくのだろうなあと思いました。
懐が深すぎる・・(^_^;)

あっという間に読み終えました。

 

俳句を詠んでみる_0612【 庭先の黄落 憑き物が落ちた 】

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玄関先の木の黄落を見て一句詠みました。

【 庭先の黄落 憑き物が落ちた 】

《背景》季語:黄落[秋]
玄関を出たところの植え込みの黄落に気づいた。
こんな風に憑き物が落ちればいいのにと思う気持ちを詠んだ。

 

2025/11/10

『「忘れる」力/外山滋比古』を読みました。

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『「忘れる」力/外山滋比古著(潮文庫)』を古本で見つけて読みました。

2011年に刊行されたものを2022年に文庫化したものでした。

著者・外山滋比古氏の学生時代からその後に至る間に経験したこと、気づいたこと、実践したことなどが淡々と、しかも題材豊富に書かれていて、氏はつい今の今までこうと信じてやってきたことでも、人から言われた(先生や周囲の声など)ら、すぐにバッサリとやめてしまって、それまでとは全く正反対の行為・行動をしたりしています。

読んでいて「極端な人だなあ」と何度も思いましたが、それが氏の最大の特徴かもしれず、さらに次々と新しく始めたことで成果・結果を出していくのです。

学校では陸上競技に目覚ましい活躍をしていたのに、先生に「外山は競技のために学校に入ることができたのだ」と言われると、きっぱりとスポーツをやめて、勉学に励み、学校でも一番の成績を収めたりしています。

結局、様々なことに才能があったのだと思いますが、特に「ことばの旅」という章での、日本語と外国語の違いなどについてふれている部分などには、なるほどと感心し、驚くことばかりでした。
頭の回転が常人ではないのです。興味の対象もあらゆる方向に向いていて、今後このような人が日本に現れることがあるのだろうか、とも思いました。

言文不一致という項目での、日本のことばは書くのと話すのとは別々の発達をしてきたので、文章は漢文の流れをひいた文語、そして話すことばは和語中心の口語であるということを書かれていました。
それが開国してみると、どんな問題が起こったのかと縷々書かれていて、興味深く読みました。

外山氏の本は、いつもスラスラと読めてしまうのに、深いことがあちらこちらに散りばめられていて、どの本も「知」の塊のようで、今回も読後になんだか自分も知識が充填されたような気になりました(^^;・・気のせいなんですけどね。

 

俳句を詠んでみる_0611【 ストーブに 灯油満タン いつつける 】

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なんかもったいなくてストーブ点火できない、という句です。

【 ストーブに 灯油満タン いつつける 】

《背景》季語:ストーブ[冬]
灯油を買ってきて、ストーブのタンクは満タンになったが、いつつけようかと迷うのは「まだもったいない」という小市民的心が騒ぐから。
毎年のことです。

 

2025/11/09

俳句を詠んでみる_0610【 初めてのフグと あの時の同僚 】

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大人になったってフグなんてなかなか食べる機会はない。フグで思い出したことで一句詠みました。

【 初めてのフグと あの時の同僚 】

《背景》季語:フグ[冬]
テレビでフグの収穫の様子を見た。
初めてフグを食べたのは社会人になってからだった。
一緒に耐震関係の仕事をした建築部門の人達から忘年会のお招きを受け、やっとこの人達から少しばかり認められたのだと感じ、フグのおいしさは人の温かさと重なってよりいっそうのものだった。

 

俳句を詠んでみる_0609【 秋さびし 再会の声 叱られて 】

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突然、偶然の再会に我を忘れてしまい・・一句。

【 秋さびし 再会の声 叱られて 】

《背景》季語:秋さびし[秋]
銚子の円福寺という所で「寺宝展」が開催され、江戸の出版物が大学の先生の詳しい解説も加えられて見学出来た。
解説も終わり、あとはご自由に見学をというところで、思わぬ懐かしい人に声を掛けられ、久しぶりの再会に声を上げ、積もる話が泉のように湧き出て、夢中になって話してしまった。
こんなところでやらず、あっちでやれと叱られ、我を忘れてしまった自分に“しゅん”となってしまった。
妻との帰宅の車の中は葬式状態の静かさに。
・・・ただ、久しい人に会ったうれしさに我を忘れることが出来る感情が自分にまだあったことは大切だと思うようにして、反省しているのでした。

 

2025/11/08

俳句を詠んでみる_0608【 穫れた芋 その日の夕の食卓に 】

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今年は里芋にもチャレンジした妻が今年初の里芋をひとつ掘り上げたので一句。

【 穫れた芋 その日の夕の食卓に 】

《背景》季語:芋[秋]
妻は今年、里芋にも挑戦した。
今年最初の里芋を掘り出し、早速その日の夕食に上った。
「おいしいっ」家族の意見は一致した。

 

「私 何だか死なないような気がするんですよ/宇野千代」を読みました。

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『私 何だか死なないような気がするんですよ -心とからだについての282の知恵-/宇野千代著・北林紀子構成(集英社文庫)』を古本で見つけて読んでみました。

1995年に海竜社から刊行されたもので、1999年に文庫化されました。

この本が単行本として刊行されたのは1995年12月。
著者・宇野千代さんはその半年後、98歳で生涯を閉じられています。

タイトル「私 何だか死なないような気がするんですよ」の、この本、読んでいると・・ほんとに死なないんじゃないの・・と思えるほどお元気な宇野さんがいらっしゃいます。

常に前向きだし、健康のためというか、長生きのためにやってみることは全て“いいこと”なんだと思ってやってみて、しかも明るくやっていて、ご機嫌もすこぶるいいっ!(^^;)

90代の年齢になって、思うように体が動かなかったり、遠くにも行けなくなり、家にいることが多くなっても、楽しいことを見つけ、常に前に前に進んで行く宇野さんがいました。

できないことが増えても、今自分が出来ることによろこびを見つけています。

私もこれから出来なくなることが増えていくのかと思いますが、でも宇野さんのこの本に示されている考え方は参考になります。

まだまだやること、やれることはあるのだと心強くなりました。

病気のことも心配ばかりしていると、かえって悪くなってしまうのだ、ということも書かれていましたが、実際のところそうなんじゃないかと最近思っているところです。

もう明日から私の今やれることを楽しくやり、さらにまだやったことのないものにもチャレンジしたいと決意したのでした。

 

2025/11/07

俳句を詠んでみる_0607【 甘藷掘り 甘さの記憶 蘇る 】

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今年は柿だけでなく、甘藷の収穫もあった。そこで一句。

【 甘藷掘り 甘さの記憶 蘇る 】

《背景》季語:甘藷[秋]
今年は甘藷の収穫もあり、秋の満喫だ。
見ているだけで去年の藷の甘さが蘇ってきた。

 

俳句を詠んでみる_0606【 月の顔(かんばせ) 泣き出して 吾も泣く 】

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写真を撮ってその場で驚いた「泣き顔の月」を詠みました。

【 月の顔(かんばせ) 泣き出して 吾も泣く 】

《背景》季語:月の顔[秋]
妻が「大きな月が出ているよ」と声をかけてくれ、カメラを持って外に出たが、うまく撮ることが出来なかった。
ちょっとだけ哀しくなったのだが、撮れた写真の内、一枚が不思議に月が泣いているように光が流れ落ちていた。
それを見て私も様々つらいことが思い出され、泣きたくなった。

 

 

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2025/11/05

俳句を詠んでみる_0605【 秋の空 散策する池に 映える 】

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公園の散歩に気づくことは多く、それを詠んだ。

【 秋の空 散策する池に 映える 】

《背景》季語:秋の空[秋]
近くの公園へ行き、大きな池の周りを散策した。
秋の空が水面に映り、季節の移り変わりを感じた。

 

2025/11/04

「暮らしの歳時記 -未来への記憶-/黒田杏子(ももこ)」を読みました。

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『暮らしの歳時記 -未来への記憶-/黒田杏子(ももこ)著(岩波書店)』を古本で見つけ読みました。
2011年発行の本でした。
著者、黒田杏子さんは俳人で、俳誌「藍生」を主宰され、同人誌「件」同人だった方です。
日経俳壇選者もつとめられた方で、1938年生まれ、2023年に亡くなられています。

そしてあの夏井いつき先生の師匠でもありました。

著者黒田さんは、子供の頃に疎開で栃木に家族で移り住み、小学生から高校生の間その地で暮らされていました。
この本でも、栃木での生活や、その中でふれた自然の様子に多く触れていて、それが句作に大きく影響しているのがわかりました。
だから、例示されている様々な俳人の句を見ても、奇をてらったものは無く、実に自然に心に入って来て沁みてくるようなものばかりでした。

なので、初心者の私にもスッと入ってきて腑に落ちるような句ばかりで、著者、黒田さんの句も美しく、なお且つ感動大きく、情景が目に浮かぶようなものがほとんどで、実に読み易く参考になりました。

暮らしの歳時記として紹介されている季語は、七種、餅花、椿、花冷、蓬、蓬餅、鳥雲に入る、牡丹、筍、茶摘み、栃の花、鮎解禁、蛍、青梅雨、噴井、滝、曼殊沙華、花野、山紅葉、神の旅、竹馬、炬燵、虎落笛・・などなど、私がこの二年で覚えてきたものばかりでしたが、例示されている句は、芭蕉、正岡子規、一茶、高浜虚子、久保田万太郎、飯田蛇笏、蕪村、河東碧梧桐、山口誓子、杉田久女、山口青邨ら名人の名句ばかり、どれもが珠玉の作品であり、でも誰もが思わず頷く素晴らしいものばかりでした。

私にとっても、今後句を詠むときの大きな参考になりました。
これからも何度も何度もこの本を手に取り、初心に返って日々句を詠んでいきたいと思いました。

 

俳句を詠んでみる_0604【 声掛けられて 秋の写真散策 】

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秋のいい写真が撮れるのでは、と言われ、出かけて一句。

【 声掛けられて 秋の写真散策 】

《背景》季語:秋[秋]
妻から「そろそろあの公園は紅葉して秋模様かもしれないよ」と声を掛けられ、“あの公園(千葉市緑区の泉谷公園)”にカメラを持って出掛けた。
まだ“秋の気配が少し”という状態だったが、園内を歩き、何枚か写真を撮った。

 

 

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2025/11/03

俳句を詠んでみる_0603【 鉢に妻の意志たる 蜜柑堂々 】

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何としても我が家で蜜柑を実らせたいという・・妻の心を詠みました。

【 鉢に妻の意志たる 蜜柑堂々 】

《背景》季語:蜜柑[冬]
何とかして家で蜜柑を実らせたいという強い気持ちで鉢に蜜柑の木を植えた妻。
その意志“実って”写真のとおりです。
次は「地植えだな」・・・と言ってました。

 

 

2025/11/02

俳句を詠んでみる_0602【 お互いに 気配感じる 秋の夜 】

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二人とも別の部屋で読書していても何か感じている様子を詠みました。

【 お互いに 気配感じる 秋の夜 】

《背景》季語:秋の夜[秋]
妻も私も読書好き。
秋の夜長は別々の部屋でお茶や珈琲など飲みながら読書に耽っています。
それでも互いの様子は何となくわかっている。
夫婦だからか・・・。

 

 

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2025/11/01

俳句を詠んでみる_0601【 雨降って 静かに晴れて 実南天 】

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夕べの雨風はひどかった、庭の南天はどうなっているのか、という句です。

【 雨降って 静かに晴れて 実南天 】

《背景》季語:実南天[冬]
前夜に強い風と雨が降り、庭はどうなっているかと思ったが、朝出てみると外は静かに晴れて、南天の実も落ちずにいた。
南天は“難を転ずる”の語呂合わせもあるような“縁起物”、無事でよかった。

 

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