「暮らしの歳時記 -未来への記憶-/黒田杏子(ももこ)」を読みました。
『暮らしの歳時記 -未来への記憶-/黒田杏子(ももこ)著(岩波書店)』を古本で見つけ読みました。
2011年発行の本でした。
著者、黒田杏子さんは俳人で、俳誌「藍生」を主宰され、同人誌「件」同人だった方です。
日経俳壇選者もつとめられた方で、1938年生まれ、2023年に亡くなられています。
そしてあの夏井いつき先生の師匠でもありました。
著者黒田さんは、子供の頃に疎開で栃木に家族で移り住み、小学生から高校生の間その地で暮らされていました。
この本でも、栃木での生活や、その中でふれた自然の様子に多く触れていて、それが句作に大きく影響しているのがわかりました。
だから、例示されている様々な俳人の句を見ても、奇をてらったものは無く、実に自然に心に入って来て沁みてくるようなものばかりでした。
なので、初心者の私にもスッと入ってきて腑に落ちるような句ばかりで、著者、黒田さんの句も美しく、なお且つ感動大きく、情景が目に浮かぶようなものがほとんどで、実に読み易く参考になりました。
暮らしの歳時記として紹介されている季語は、七種、餅花、椿、花冷、蓬、蓬餅、鳥雲に入る、牡丹、筍、茶摘み、栃の花、鮎解禁、蛍、青梅雨、噴井、滝、曼殊沙華、花野、山紅葉、神の旅、竹馬、炬燵、虎落笛・・などなど、私がこの二年で覚えてきたものばかりでしたが、例示されている句は、芭蕉、正岡子規、一茶、高浜虚子、久保田万太郎、飯田蛇笏、蕪村、河東碧梧桐、山口誓子、杉田久女、山口青邨ら名人の名句ばかり、どれもが珠玉の作品であり、でも誰もが思わず頷く素晴らしいものばかりでした。
私にとっても、今後句を詠むときの大きな参考になりました。
これからも何度も何度もこの本を手に取り、初心に返って日々句を詠んでいきたいと思いました。
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