「俳句という遊び -句会の空間-/小林恭二」を読みました。
『俳句という遊び -句会の空間-/小林恭二著(岩波新書)』を古本で見つけ、読みました。
1991年第一刷発行となっていますので、かれこれ35年前の本になります。
こういう俳句の本は初めて読みました。
春爛漫の甲州に八人の俳人が会して句会をするというもので、実況中継的でもありました。
集まった俳人は、飯田龍太、三橋敏雄、安井浩司、高橋睦郎、坪内稔典、小澤實、田中裕明、岸本尚毅ら、その当時の一流の技量有する俳人たちです。
流派を越えて開かれた句会の、これは「句会録」となっているのです。
時代的なこともあり、読みの難しい句も多く、私には難儀する句がいくつもありましたが、でも勉強になりました。
知らない言葉、表現もたくさんありました。それでもそれらを知ることがうれしい。
今、俳句初心者の吸収するよろこびを一番感じられる時期にいるのかもしれません。
その頃の当代一の俳人の句は、大きな感動を呼んだり、そんな些細なことにまで神経が張り巡らされているのか、とか、互いに挨拶句を送ったり、褒めたり、落としたり・・(^_^;)実に楽しく読みました。
そして句会で詠まれた句は、即興で詠まれたものばかりで、最高点句になった句はその場では良い句に見えるが、でもあとあと時間が経ってみると、いやむしろ二点句や三点句などに実にうまい表現を用いた句、視点の面白い句、のちのち名句となるのではないかという句がありそうだと思いました。
句会の様子、空気などもドキドキしながら感じつつ読みました。
今まで、句会の様子をとらえた本を読んだこともありましたが、これほど臨場感のあるものはありませんでした。
俳句好きにはこたえられない愉快で勉強になる本でした。
« 俳句を詠んでみる_0655【 冬の泉 熊野(ゆや)名水 瓶に詰め 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0656【 冬夕焼 車窓の富士に 声上がる 】 »
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「考えないヒント アイデアはこうして生まれる/小山薫堂」を読みました。(2026.10.11)
- 「自註現代俳句シリーズ・11期42 村上喜代子集(社団法人俳人協会)」を読みました。(2026.10.08)
- 「作家の贅沢すぎる時間/伊集院静」を読みました。(2026.10.06)
- 「よそ見津々/柴崎友香」を読みました。(2026.10.03)
- 「やわらかく、考える。/外山滋比古」を読みました。(2026.09.29)
「俳句を詠んでみる」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0934【 六合(くに)村の 宿の夕餉(ゆうげ)は 薬喰(くすりぐい) 】(2026.10.15)
- 俳句を詠んでみる_0933【 神無月 稲佐の浜に 神のゐる 】(2026.10.14)
- 俳句を詠んでみる_0932【 焼燗の 徳利は 京の油差し 】(2026.10.13)
- 俳句を詠んでみる_0931【 主張無き主張する人 吾亦紅 】(2026.10.12)
- 俳句を詠んでみる_0930【 句会終へ ふりかへる庭 紫苑咲く 】(2026.10.11)
« 俳句を詠んでみる_0655【 冬の泉 熊野(ゆや)名水 瓶に詰め 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0656【 冬夕焼 車窓の富士に 声上がる 】 »


コメント