「うんちの行方/神舘和典・西川清史」を読みました。
『うんちの行方/神舘和典・西川清史共著(新潮新書)』を古本で見つけ、読んでみました。
2021年初版発行となっていました。
内容は、タイトルどおり私たち人類が排出した“うんち”がいったいその先どうなってきたのか、現在もさることながら、歴史的に遡ってどういう道程を辿ってきたのか、外国の事情はどうなのか、などを調査し、未来を考えたものになっていました。
なんとなく知っていた江戸時代には一日200トンのそれを買い取る商売が成立していて、だから江戸の町は人口が百万単位であったにもかかわらず、清潔で衛生状態がとても良かったということ。
それを知った外国からの来訪者が驚き、そのときの日本を参考にしようとしたなどということも、あらためて認識したのでした。
そして現在の日本での下水処理の状況についても詳しく書かれていました。
つまり、普段トイレで流してしまってからは、ほとんど意識していなかった“うんち”というものは、世界的に見ればトイレの無い生活をしている人があまりにも多い状況という重大な問題を抱えているのだということもわかったのでした。
過去の鉄道でのトイレの処理や、以前の富士山でのトイレの処理などもあまりにも酷かったことが書かれていたし、かつての過酷な汚水処理場の職員の状況なども書かれていましたが、大問題が常に存在していて、人類全体の問題でもあると理解しました。
歴史的な処理状況を丁寧に調べてまとめあげられたこの本、いろいろ考えさせられました。
« 俳句を詠んでみる_0676【 金柑が たわわに実る 知らぬまに 】 | トップページ | 映画「チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン(Chuck Berry BROWN EYED HANDSOME MAN)」を見て来ました。 »
「日々発見」カテゴリの記事
- 「やわらかく、考える。/外山滋比古」を読みました。(2026.09.29)
- 俳句を詠んでみる_0900【 渋谷スクランブル 竜淵に潜む 】(2026.09.11)
- 「人生の流儀/城山三郎」を読みました。(2026.07.29)
- 俳句を詠んでみる_0845【 榮太樓總本鋪 蜜豆を食べ 】(2026.07.21)
- 「よくわかる土中環境/高田宏臣」を読みました。(2026.07.12)
「社会の出来事」カテゴリの記事
- これからの雨への考え方について書いてみました。(2026.09.24)
- 俳句を詠んでみる_0905【 秋の雨 車手放し 虚ろなる 】(2026.09.16)
- 俳句を詠んでみる_0898【 雨冷えに クルマ手離す 書類書く 】(2026.09.09)
- 俳句を詠んでみる_0897【 この夏は 振動で知る 線状雨 】(2026.09.08)
- 俳句を詠んでみる_0883【 水没車 路上にくの字 今朝の秋 】(2026.08.25)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「作家の贅沢すぎる時間/伊集院静」を読みました。(2026.10.06)
- 「よそ見津々/柴崎友香」を読みました。(2026.10.03)
- 「やわらかく、考える。/外山滋比古」を読みました。(2026.09.29)
- 「あの人に会いに 穂村弘対談集/穂村弘」を読みました。(2026.09.23)
- 「日本の乗用車図鑑 1992-1996/自動車史料保存委員会編」を読みました。(2026.09.21)
« 俳句を詠んでみる_0676【 金柑が たわわに実る 知らぬまに 】 | トップページ | 映画「チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン(Chuck Berry BROWN EYED HANDSOME MAN)」を見て来ました。 »



コメント