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2026/02/28

「愛のまわりに/瀬戸内寂聴」を読みました。

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『愛のまわりに/瀬戸内寂聴著(集英社文庫)』を古本で見つけ、読みました。
もとは「女性セブン」に連載されていたものをまとめたものです。
1992年に刊行されています。

読んでみると、寂聴さんは六十代後半になられた頃でした。

いつもの寂聴さんのご本のように、内容は多岐に渡り、さまざまなエピソードやそのときの考え方、出会った人、遭遇した出来事などが実に巧みな筆致で表現されていました。

ランダムに私に響いた部分を挙げてみます。

1990年代にすでに家族の状態はこんなことになっている、という文がありました。

家はただ、家族が夜寝て、好きな時に勝手に食事をとる場所のようになっています。
その半面、人間は孤独に弱くなり、甘ったれになって、精神的苦痛にも肉体的苦痛にも辛坊出来なくなっています。

家族に頼りたい、ゆっくり相談にのってもらいたいと思う時、日頃疎遠なので、お互いの心を見失い、理解がゆきわたらなくなっていて、適切なアドバイスも出来なくなっているし、満足する答えを期待することも出来なくなっています。

と書かれていました。今はその状態がさらに深刻化しているような気がします。

次に心に響いたのは

今、日本が世界じゅうから嫌われはじめたのは、この自分だけ、我が家族だけ、自分の句にだけという考え方が“我利我利亡者(がりがりもうじゃ)”のように見えてきたせいだと思います。

と書かれていました。これもこのあいだの選挙などにその傾向が顕著だと思いました。

ついでに“選挙がらみ”でもうひとつ。

選挙をするためには、町や国のそれまで行政をよく調べて知っておかなければなりません。公平で、清廉で、ほんとうに人のために尽し、自分の利益を求めない人を選ばなければなりません。
汚職をしたような人を選んではなりません。国民にウソを平気でつくような人を選んではなりません。自分の責任を人になすりつけるような人も選べません。秘書や妻に責任を押しつけて、平気で鉄面皮でまたのこのこ選挙に立つような人を選んではなりません。

と書かれていましたが、おっしゃるとおりです。そして先だっての選挙では“選んではならない人”をずいぶんたくさん選んでしまったのではないかと思いました。

長くなるけど続けます。

人が生まれて、生きて、そして死ぬこと。その単純なことだけれど、とてつもなく恐ろしいそのことに、なぜ人は皆平気でいられるのだろう。
心の底でそんなことにおびえている私が異常なのだろうか。友達とショッピングしていても、映画を見ていても、スナックで歌を歌っていても、楽しいとかんじたことなど一度もない。
私の心はそこに安住していない。心の充実は得られない。人は一体何のために生きているのだろう。

と書かれていました。私もまったく同じ気持ちで生きています。

大珠慧海(だいじゅえかい)禅師の言葉も書かれていました。

普通の人は、食事の時、ひたすら食べず、その間あれこれ思いわずらいながら食べている。
眠る時もひたすら眠らず、くよくよいろんなことを思い悩んで熟睡できていない。自分のいう食と眠りとは雲泥の相違だ。

と書かれていて、これは何事にも一心を傾けてせよということだと思います。
私も大事なことだと肝に銘じました。

長文になってしまいましたが、また寂聴さんの心にふれて、すこしばかり私の心も晴れ、元気づけられました。

 

俳句を詠んでみる_0710【 沈丁花咲き 嗅いでみてと言はれ 】

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朝起きて妻とふたり玄関から出て、沈丁花が咲いたのを見つけました。

【 沈丁花咲き 嗅いでみてと言はれ 】

《背景》季語:沈丁花[春]
妻とふたり、玄関から出て庭に咲いた沈丁花に気づいた。
「嗅いでみて」と言われ、朝の空気と共にいい匂いを感じた。

 

 

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2026/02/27

俳句を詠んでみる_0709【 葱抜き 流しに緑と白 眩し 】

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庭先で採れたての葱を見て一句。

【 葱抜き 流しに緑と白 眩し 】

《背景》季語:葱[冬]
妻が育てた葱、抜いてきてすぐに見せてくれた。
流し台で鮮やかな緑と白の色を見た。

 

2026/02/26

俳句を詠んでみる_0708【 冬の日に 慰めに行き 抜け殻に 】

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会って話すことが一番だと思いつつ、必死な思いで話をして、力尽きた感じになってしまう自分を詠みました。

【 冬の日に 慰めに行き 抜け殻に 】

《背景》季語:冬の日[冬]
メールにて、病によるSOSを受け、こちらの身体も心も張り裂けそうになり、連絡して会いに行った。
自分も過去に何度か生命の危機があったので、気が気ではなかったが、思っていたほどの緊急事態とはなっておらず、少しほっとした。
帰宅してからはあまりに心配し過ぎて、自分自身が抜け殻のようになってしまった。

 

2026/02/25

俳句を詠んでみる_0707【 梅が香 こぶしのまま 握手は出来ぬ 】

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梅の花を見ながら、日めくりのカレンダーに書かれていた言葉を思い出して一句

【 梅が香 こぶしのまま 握手は出来ぬ 】

《背景》季語:梅が香:[春]
梅が春のよろこびを表すように咲き誇っている。
それを見て、こぶしを握ったまま握手しようとしている人達を思った。
よろこびの気持ちを、咲き誇る花のように満開にするためには、握ったこぶしをひらくことだ。

 

2026/02/24

俳句を詠んでみる_0706【 春灯(はるともし) あの人の顔 想い出す 】

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夕刻になり、机上のトルコ・ランタンを灯す時、毎回色々な人の顔が浮かぶ。

【 春灯(はるともし) あの人の顔 想い出す 】

《背景》季語:春灯[春]
机の上のランプを灯す度、あの人の顔、それからあの人の顔も、毎回懐かしい人や、ついこのあいだ楽しく話した人、たくさんの思い出をつくった人達の顔が想い出される。

 

2026/02/22

「俳句を遊べ!/佐藤文香・編」を読みました。

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『俳句を遊べ!/佐藤文香・編(小学館)』を古本で見つけ、読みました・・というか勉強いたしました。
2016年初版発行されたものです。

俳人の佐藤文香さんが、ひらのりょうさん(アニメーション作家)と水野しずさん(アイドル、モデル、漫画家)を生徒にして、俳句に対して“まっさら”な状態のお二人に一から俳句を習ってもらうという企画の本でした。

ということは、私にとってもピッタリな感じの教本になるな、と思ったわけです。
そして思ったとおりになりました。

生徒となったお二人は、私などには及びもつかない感性の持ち主で、どんどん面白い俳句を身につけていくのでした。
それは「鑑賞眼」も併せて身につけていくことになり、私にとって最も経験の不足している、「他の人が詠んだ句を目の当たりにして、即座にその感想を述べる」という俳句を詠むにあたってとても大事なことの経験を積むことになっていました。

なので、私も最近「句会」というものに体験入会してみて、他の人が詠んだ句を味わうということをしているのです。
ですが、暗中模索、五里霧中という段階です。

この本では単に句を詠む方法について教えていくだけでなく、外に出て他の先生も参加して吟行するところまでやっています。
そんなの私はまだ一度も経験していません。
わずかな時間で、その場所で見たこと、耳にしたこと、経験したことなどを句にしていくなんて・・ちょっとビビッてしまいますが ^_^; でも羨ましいくらいの経験です。

巻末の方では、又吉直樹さんとの対談も収録されていて、俳句との関わり方などについても面白い論点でお話しが進んでいました。

ここで読んだことは情報量が多くて、まだ自分の俳句づくりに参考に出来るほど私の中で整理されていませんが、なんだか色々な要素が混じり合って頭の中に入ってきたように感じているところです。

 

2026/02/21

俳句を詠んでみる_0705【 神谷旧邸に 葡萄の床柱 】

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前回に稲毛の“根上がりの松”を詠んだが、その近くに在る「神谷伝兵衛・別荘」について詠んでみた。

【 神谷旧邸に 葡萄の床柱 】

《背景》季語:葡萄[秋]
稲毛、根上がりの松で句を詠んでいたら、すぐ近くの「日本のワイン王」神谷伝兵衛・稲毛別荘を思い出し、これも句にしてみようと思った。
葡萄を模った天井飾りや欄間、そして床柱も葡萄の樹であったことが記憶に残る。

 

 

 

 

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2026/02/20

俳句を詠んでみる_0704【 春の風 根上がりの松 吹き過ぎる 】

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このあいだ「根」を読み込む句の宿題で一句詠んだが、その続き。また一句「根」を読み込んでみた。

【 春の風 根上がりの松 吹き過ぎる 】

《背景》季語:春の風[春]
前の話になるが、仕事で市内の名所・旧跡を町内などの団体からの応募を受け、バスで案内したことがあった。
千葉市の稲毛は、かつての別荘地。
高台から見下ろす稲毛海岸は、今は昔、既に埋め立て地の住宅群となっているが、高台に風除けの松林が残り、海風が根元の砂を吹き飛ばし、根が生き物のように浮き上がる光景が広がっている。

 

 

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2026/02/19

俳句を詠んでみる_0703【 春の宵 黒豆の茶に 解(ほぐ)す 鬱 】

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ちょっとほっこりするようなお茶で気持ちをリラックスする場面の句、詠みました。

【 春の宵 黒豆の茶に 解(ほぐ)す 鬱 】

《背景》季語:春の宵[春]
宵闇となり、ひとりで黒豆の茶を淹れ、やさしい風味にほっとする。
心配ごとを解(ほぐ)してくれるような気がする。

 

2026/02/18

俳句を詠んでみる_0702【 春の闇 未だ解からぬ 平方根 】

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“読み込み”という、ひとつの俳句の作り方・・やってみました。

【 春の闇 未だ解からぬ 平方根 】

《背景》季語:春の闇[春]
試しに入ってみた俳句会。
まったく歯が立たぬ状況の中、次回の“読み込み”の宿題が「根」という字を入れて句を詠んでみて、でした。しかも「根」の字は季語に入っていてはいけない。
普通に詠むのも私らしくないので(これがいけないみたい・・)「平方根」を用いて“根”の文字を読み込みました。
いいんだか、わるいんだか、わからないのですが、詠んでみました。

 

2026/02/17

俳句を詠んでみる_0701【 クルマの点検待ち 春のうたたね 】

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天気のよい日にクルマの点検に出掛けて一句。

【 クルマの点検待ち 春のうたたね 】

《背景》季語:春[春]
クルマの一年点検に出掛けた。
「終了まで一時間程です」と言われ、店内で待っているうちに、うたたねしていた。

 

2026/02/16

「むは力/椎名誠」を読みました。

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『むは力/椎名誠著(本の雑誌社)』を古本で見つけ、読みました。
「本の雑誌」に1997年~1999年にかけて掲載されたものをまとめ、1999年に初版発行されたものでした。

つまり三十年近く前のものなので、著者、椎名さんも勢いある筆致で書かれた文ばかりでした。
時代が時代なので、椎名さんが初めてワープロ専用機で原稿を書いている(打っている?)場面も出て来ました。
北海道に別荘のある場面も出てくるので、今とはかなり異なる状況です。
息子さん、娘さんを訪ねてアメリカに行く話もありました。
もうその頃から、アメリカを立つ時に、次はいつ子供達と会えるだろうと、しんみりしたりしていましたが、時は流れました。

お酒(特にビール)なども、ガンガン毎日飲んでいる様子が出て来ました。
血圧が上がっては、鍼灸の先生のところに行って相談し、“ハリセンボン”(?本人がそう言っている)状態に鍼を打ってもらい、血圧を下げようとしている話題もありました。

うどんに凝って毎日食べたりもしていました。

それらの話題はかつて読んだことのあるものばかりでしたが、でも、自分もかつてこれらの話を読みながらうらやましかったり、笑ったり、興味を持ったりしたことを思い出し、不思議な懐かしい感覚が蘇りました。

あのときの気持ちのまま読み終えました。

 

俳句を詠んでみる_0700【 梅満開 心の憂さ 吹き飛ばす 】

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物干しに出てみたら梅が満開だ、なんだか気分が突然変わって一句。

【 梅満開 心の憂さ 吹き飛ばす 】

《背景》季語:梅[春]
ベランダに出てみたら、梅が満開。
静かに咲いているだけなのに、大きなうねりのような生きている動きを感じた。
心の憂さを一気に持って行ってくれたかのようだった。

 

 

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2026/02/15

俳句を詠んでみる_0699【 春来る 幸せの予感持つ人 】

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いやなことが多い昨今ですが、我が家にひとつの光明が見えて一句。

【 春来る 幸せの予感持つ人 】

《背景》季語:春来る[春]
世相は不穏な様相だが、我が家には、幸せの香りを感じる人が長男と共にやって来た。
家族のささやかな幸せを大切に出来る世の中が続きますように。

 

俳句を詠んでみる_0698【 春浅し 兵器売りたい 造りたい 】

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日本が兵器を売りたいと言いだして・・一句。

【 春浅し 兵器売りたい 造りたい 】

《背景》季語:春浅し[春]
TVニュースや新聞で見た。
兵器を“装備品”と呼び、殺傷能力に応じて分類していた基準も、見直しを検討するのだと。
売りたいし、国営の製造もしたいと言っていた。
戦争が終わったときの焼野原と瓦礫の山、一瞬のうちに数十万人が命を失った世界唯一の核爆弾投下の悲劇。
忘れたのでしょうか。
教わったことが無かったのでしょうか。
こんなことで経済が上向きになると喜ぶのでしょうか。

 

 

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2026/02/13

俳句を詠んでみる_0697【 珈琲手に 積もる春の雪を見る 】

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雪が降ってくると、ずっと見続けてしまう。

【 珈琲手に 積もる春の雪を見る 】

《背景》季語:春の雪[春]
少しずつふわふわと雪が積もりだした。
珈琲手に、甘いものも持ってきて、その様子をそっと見つめていた。

 

2026/02/12

俳句を詠んでみる_0696【 陽春の句会 離陸せず墜落 】

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初めて句会に出て、何がどうなっているのかわからないまま・・終了した。

【 陽春の句会 離陸せず墜落 】

《背景》季語:陽春[春]
初心者勉強会に参加した後、句会を経験してみることにした。
しかし、何の反応ももらえず、滑走路上を低空飛行したまま離陸も出来ず、そのまま墜落した感じだった。
今、落ち込んだ自分を俯瞰しているところだ。

 

2026/02/11

俳句を詠んでみる_0695【 手焙(てあぶり)の 温もりを 洋間に見つけ 】

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以前、千駄木にある安田楠雄旧邸の洋間で見つけたものを詠んでみました。

【 手焙(てあぶり)の 温もりを 洋間に見つけ 】

《背景》季語:手焙[冬]
千駄木にある旧安田楠雄邸庭園を訪ねた時に、和風建築の中に洋間が設えられていた。
ソファの脇には炭の入った手焙りが有り、珍しくてすぐに目に入った。
この重厚な洋間での、かつての温もりが感じられるようだった。

 

 

 

 

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「幸運の条件 -生き抜くヒント!-/五木寛之」を読みました。

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『幸運の条件 -生き抜くヒント!-/五木寛之著(新潮新書)』を古本で見つけて読みました。
タイトルは割と真面目に堅い感じですが、内容は著者五木さんの年老いて行きつつも、なんとか折り合いをつけて上手いこと生きていく方法をやさしく説いている・・そんな本でした。

私もよく感じることですが、「水を飲め」っていうことをいう人(医者)がいるかと思えば、「飲むのはいかん」という人もいる。

老人でも朝から肉を食えという人もいれば、そんなこととんでもないという人もいる。

じゃあどうすればいいんだよ、と思うことが五木さん同様たくさんありました、そして今もあります。

玉子は一日一個っていう人もいれば、何個でも身体に良いのだという人もいる。

何年かで世間の言うことがコロコロ変わることも珍しいことじゃありません。

だから、私も五木さんみたいに自分にとってはこれがいいんじゃないか、ということをして過ごそうと思っています。
それが一番いいみたい。

毎日何キロ走らないと気が済まない人もいると思いますが、「きょうはやめておこう」でいいんじゃないでしょうか。

そんな気持ちの持ち方を肯定してくれる本でした。
よくストイックなことばかり言っている本がありますが、読んでいるだけでもう心臓がドキドキしてきて、息が詰まるような感じになってしまう私、気楽に生きて行こうと思えるような本でした。

 

2026/02/10

俳句を詠んでみる_0694【 戦争が 玄関の呼び鈴押した 】

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久しぶりに「無季」の句を詠みました。

【 戦争が 玄関の呼び鈴押した 】

《背景》季語:戦争[無季]
渡邊白泉の季語のない昭和14年の句『戦争が廊下の奥に立ってゐた』は、私が写真の本を購入するきっかけとなりました。
ささやかな日常への凶悪な現実の侵入、その不安を言い留めています。
今回の大きな選択が有り、それは私達の玄関の呼び鈴を凶悪な現実が既に押すことになっているという句を私も“無季”で詠みました。

 

2026/02/09

俳句を詠んでみる_0693【 残る雪 すべてが無きことになりぬ 】

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午後8時一分頃には、あのこともそのことも皆無かったことになった気がした・・という句です。

【 残る雪 すべてが無きことになりぬ 】

《背景》季語:残る雪[春]
大雪の降る中、様々な問題、課題、懸案、疑念などが渦巻く世の中の今後を左右する大きな事が終わった。
あれもこれも、うやむやのまま全てが無きことのように、雲散霧消するのであろう。
残されたのは、日陰の雪のみである。

 

 

2026/02/08

俳句を詠んでみる_0692【 烏(からす) 雪の屋根にとまりて 呆然 】

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昨日の夕方、雪が積もり、カラス達も呆然!途方にくれていた・・^_^;

【 烏(からす) 雪の屋根にとまりて 呆然 】

《背景》季語:雪[冬]
初雪は周囲の家々にも積もる光景を見せ、そこに烏(からす)が幾羽もとまっていた。
突然の寒さと、いつもとちがう様子に呆然としているようだった。

 

2026/02/07

「小説の周辺/藤沢周平」を読みました。

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『小説の周辺/藤沢周平著(文春文庫)』を古本で見つけて読みました。

1970年代から1980年代にかけて著者藤沢周平氏が書いたエッセイをまとめたものでした。
単行本として1986年に潮出版社から刊行され、この文庫版は1990年に第一刷発行、私が手にしているこの本は、2006年現在のもので11刷発行されていますからヒットしたエッセイ集と思われます。

郷里のことや、幼年時代の出来事、師や友、日常身辺のことなどが綴られていました。

昭和二年生まれの著者は、その年代の人らしく奥さんに“おんぶにだっこ”の状態で生活していて、取材旅行にもついてきてもらい、電車やバスのつながりなども面倒をみてもらい、食べるものの注文も頼りっ放し、閉所恐怖で地下鉄が怖いと総武線快速の東京駅から千葉方面の電車にも乗りたがらず、すぐに地上に出て“ごきげん”になったり、まるで子供みたいです(^_^;)

それにしてもこのくらいの年代の方々の文章は実に読み易く、平易なうえに詳細・克明に書かれていて、整然としているが一本芯が通っています。
そして文自体が美しい、惚れ惚れするくらいです。

妙な“落ち”が用意されているわけでなく、無理やりな“盛り上げ”もなく、淡々と書かれているのに染みるように入ってくる感覚の文は、近年の人達にはもう見られないものです。

しみじみとして読み終えました。
心静かな読後もいいものです。

 

俳句を詠んでみる_0691【 悩みとともに 初雪 庭に積もり 】

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降っちゃった・・雪が積もり出して一句。

【 悩みとともに 初雪 庭に積もり 】

《背景》季語:初雪[冬]
予報どおりに初雪が降り、庭に積もり始めた。
毎日色々なことが起こり、色々な問題を抱え、色々考える。
それとともに雪も降り積もる。

 

 

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2026/02/06

俳句を詠んでみる_0690【 春の朝 健診結果 ありがたく 】

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健康診断の結果って、出るまでが不安なのはいつものこと。それでもって一句。

【 春の朝 健診結果 ありがたく 】

《背景》季語:春の朝[春]
前月の末に健康診断を受け、今月に入り結果を聞きに、早朝クリニックに出掛けた。
本当はドキドキしていたのだが、にっこりして結果を聞きながら記録をありがたく受け取った。
何とか乗り切ったみたい・・。

 

2026/02/05

俳句を詠んでみる_0689【 映画見た カキフライランチ食べたい 】

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映画見て、お昼になって、なんかカキフライ食べたいなと思って一句。

【 映画見た カキフライランチ食べたい 】

《背景》季語:牡蠣[冬]
午前中に映画を見て、外に出ると丁度お昼。
その時に「カキフライのランチが食べたい」と思ったことを詠みました。

 

 

2026/02/04

俳句を詠んでみる_0688【 冬の昼 庭の鉄棒 錆びている 】

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庭に出てぼうっとしていたら目についた、子供たちが小さい頃使っていた鉄棒。その錆びを目にして一句詠みました。

【 冬の昼 庭の鉄棒 錆びている 】

《背景》季語:冬の昼[冬]
少し暖かくなってきた午後。
庭の鉄棒がすっかり錆びていることに気づいた。
この鉄棒にぶらさがった子供達はもう大人になったという思いを詠んだ。

 

「たとえる技術/せきしろ」を読みました。

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『たとえる技術/せきしろ著(新潮文庫)』という本を古本で見つけ、読みました。
2016年に文響社より刊行されたものの2019年文庫化版です。

せきしろさんというと、又吉直樹さんとの共著「カキフライが無いなら来なかった」という自由律俳句集を読んだことがありましたが、最近はラジオで独自の不思議かつ面白いことをお話ししたり、実践してみたりしていて気になる人です。

「たとえる技術」だなんて、けっこう文学的な実用書なのかと思って読んでみると、“せきしろワールド”に巻き込まれて、あとは笑ったり、キョトンとしたりして最後まで読んでしまうという、そんなことになります。

たとえば、「うれしい」を表現するときの「例え」として、通常は「夢かと思うほどうれしい」なんて言いますが、せきしろワールドでは・・

「この犬、他の人に懐(なつ)くこと滅多にないのよ」と言われた時のようにうれしい

・・となります(#^.^#)

アウェー感を“たとえる技術”を使って表現すると・・

バイト初日のようなアウェー感

・・うまいなぁ(*^^*)

で、この本、こんなんばっかりです。
だから面白いけど、けっこう“バカらしい”!!

楽しく読み終えました。

 

2026/02/03

俳句を詠んでみる_0687【 冬の風 すかすかの申告書 書く 】

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書かなくてもいいという条件に当てはまるが、書かないとかなり損をすると知った申告書。書いてみようとして一句。

【 冬の風 すかすかの申告書 書く 】

《背景》季語:冬の風[冬]
ほんのわずかしかない収入でも、申告書を書けばそれなりに節分の鬼よりも怖い方々は、少しばかり勘弁してくれるので、すかすかの書類を書き始めた。

 

2026/02/02

俳句を詠んでみる_0686【 冬の夜 墓マイラーの 語り聴く 】

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「墓マイラー」・・知っている人は知っているその存在に一句詠みました。

【 冬の夜 墓マイラーの 語り聴く 】

《背景》季語:冬の夜[冬]
寒さ厳しき夜に、ラジオを聞いていると、偉人、有名人、歴史上の人物などのお墓参りに日本中どころか、世界を周っている“墓マイラー”と呼ばれる人が様々な地に墓を訪ねた話をされていた。
冬の夜に紹介された歴史上の人物を思い起こしながら、こちらもお参りしているような気持ちになった。

 

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