「二度目の大往生/永六輔」を読みました。
『二度目の大往生/永六輔著(岩波新書)』を古本で見つけ、読みました。
“二度目”と言うからには、「大往生」という本が既にあって、ヒットしたのですが、この第二弾の本は1995年第一刷となっています。
読んでみて驚きましたが、全編とてもいい。
特に最後の1995年に群馬県藤岡市でひらかれた「おすたか・ふれあいの会」での講演を文書化したもので、随所にそのとき永さん自信の観客からの反応に対する心の中での動揺なども実況中継的に挿入されていて、読んでいるこちらも会場にいるような気分でドキドキしました。
内容は宗教についてかなり深いところまで話されていて、しかもあまりにもやさしい言葉の表現で書かれていて、これはぜひ現物を読んでいただきたいと思いました。
私も、常に手元に置いて時々振り返るように読もうと思っているところです。
日本人の宗教観や、科学と不思議な現象の関係、人はなぜ存在していて、何をしているのだろうというこの講演、笑いも交えながらの名講演だと思いました。
さて、それ以外で私の気になったところを少しだけせっかくだからご紹介いたします。
つらいとか、かなしいとか、痛いというのは何とかできるんだけど、いちばん厄介なのは“むなしい”ということ、という部分でした。
自分が誰かの役に立っているという自信のある人は絶対にむなしくならない。
むなしさを感じない暮らしというのが、充実した暮らしだ、とおっしゃっています。
私もそんな気がします。
老人になったときに、見せるべきもの、語るべきもの、伝えるべきものをもっているか。
上記のうち、ひとつでも持っていればいい、とおっしゃっていて、大事なことだとあらためて感じました。
また、最近のご時世に感じることも書かれていました。
人間がいま生きているっていうことがどんなにありがたいか、いま生きていられるっていうことを誰に感謝したらいいのか、そういう思いがあれば、たったひとつの道具でも、誰かがつくってくれたんだ、ありがたい・・と思うじゃないですか、とおっしゃっています。
今や良識というものさえもどこかに行ってしまうような状況に心強く感じました。
あとは、最後の講演部分についてはぜひ一度ご覧いただきたいということをもう一度うったえまして感想といたします。
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