「角川春樹句会手帳/佐藤和歌子」を読みました。
『角川春樹句会手帳/佐藤和歌子著(扶桑社)』を古本で見つけ、読みました。
2009年初版第一刷発行となっておりました。
タイトルに謳われている「角川春樹」氏が出所し、その春樹氏を囲み、様々なジャンルの著名人を毎回呼んで、氏の弟子を常連として句会を開き、その様子を末席に居る著者・佐藤和歌子さんがこの本で実況中継的に記しているという・・そんな本でした。
真っ先に驚いたのは、角川春樹氏の句を読み解く力でした。
どこが弱いのか、なぜその季語が不自然なのか、説明に過ぎる部分の指摘、他者の句を修正するときには、その句がいちばん言いたかったことを加味して、素晴らしい形にしてしまう。
そしてどうしようもない句には一刀両断どころか、完全に“とどめを刺す”のでした。
角川氏の批評に反論できた人は殆ど無く、ただ項垂れ、あわててペンを取り、指摘事項をメモするのでした。
句会のあとに女を待たせているので、酒席に酒も飲まずにさっと逃げるように去る角川氏の様子も度々書かれていましたが、俳句については他の追随を許さぬ力量を見せつけるが、その行動については横暴で狂暴で、悪辣な氏の様子がつぶさに露わになるのでした。
しかし、あれだけ酷評されたのに、常連の弟子達も徐々に俳句の腕を上げていく様子がなんだかうれしい。
ぐいぐい引き込まれて読みました。
怖い人だけど、基礎的なことをしっかりと相手に伝え、それはまったくの“ごもっとも”な指摘でした。
私の心にも突き刺さりました。
今後の参考にさせていただきます。
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