「日々談笑 -小沢昭一的人生- /小沢昭一」を読みました。
『日々談笑 -小沢昭一的人生- /小沢昭一著(晶文社)』を古本で読みました。
2000年に初版発行されているものでした。
小沢昭一さんは、あの名物ラジオ番組「小沢昭一的こころ」の名調子が多くの人の耳に残っているかと思いますが、この本では噺家の柳家小三治師匠、俳人の金子兜太、女優の清川虹子、そのほか、井上ひさし、関敬六、阿川佐和子、立木義浩、黒鉄ヒロシなど多彩な方々と対談されている様子がつぶさに記されておりました。
小三治師匠と能登に行ったときの話などは、もう二人の掛け合いが止まらない!
話芸の達人の二人が思う存分、これでもかと面白い話をするのです。
この冒頭の部分だけでも読む価値がありました。
内海好江さんとのかつての浅草界隈の様子を語る部分も、私自身がその時代をまったく知らないのに、見てきたようにその様子がわかるのです。
金子兜太さんとの話は、ぐっとシリアスになって、二人が軍隊に入ったときのこと、その時の心の内を正直に話しているのですが、江戸っ子の小沢さんと、埼玉から出てきた金子さんとではかなり異なる様相が語られていて、当時の軍隊の様子と実際に入隊した人の心模様まで細かに書かれていて、今現代の若い人にも読んでもらいたくなりました。
関敬六さんから聞いた浅草時代の渥美清さんの話も、今まで一度も聞いたことのないもので、渥美さんの“寅さん”からは考えられない一面も知ることが出来ました。
そのほか、どの人との対談も奥が深いし、間口も広い。
小沢さんが亡くなってしまい、ずいぶんと時が経ちましたが、残された文や、音声の録音などは貴重なものであると、あらためて感じました。
まだまだ私が読んでいない小沢さんの本はたくさんあると思いますので、今後も古本屋などで探して読み続けたいと思います。
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