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2026/06/29

「町を歩いて、縄のれん/太田和彦」を読みました。

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『町を歩いて、縄のれん/太田和彦著(集英社文庫)』を読みました。

2018年2月から12月まで「サンデー毎日」に連載された『浮草双紙』から選出した作品で編んだオリジナル文庫となっていました。

著者、太田さんがかつての日本映画全盛期の映画に、もう一度夢中になって名画座に通う様子や、昨今の居酒屋は“第三世代”に入っていて、会社帰りのちょいと一杯などはあてにせず、目立たなくてもその店を目指してわざわざ来る客を狙っているのだという話など・・今の私にも興味深いものでした。

また太田さんが通うバー「サンボア」についてもふれられていました。
「バーとは、カウンターと瓶棚のあいだに、ひとつの人格があればよい」なんていう名フレーズも記されていて、太田さんの著書ならではです。

また、真空管アンプで聞くボーカル・ジャズの話も出て来ましたが、私もジャズに魅せられてから数十年、太田さんの気持ちはよくわかります。
ジャズにはやはりウイスキーが似合うような気がします。

銀座のビアホール「ライオン」についても太田さんが若い頃に仕事場から通った話から始まり、ライオンの設えやメニュー、そこに集う人のエピソードなども書かれていて、読んでいるだけでもう心は銀座に向かっていました。

お酒と街歩き、人との出会い、その土地ならではの文化などにもふれられていたこの本、楽しく読めました。

太田さん、いつもありがとうございます。

 

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