「町を歩いて、縄のれん/太田和彦」を読みました。
『町を歩いて、縄のれん/太田和彦著(集英社文庫)』を読みました。
2018年2月から12月まで「サンデー毎日」に連載された『浮草双紙』から選出した作品で編んだオリジナル文庫となっていました。
著者、太田さんがかつての日本映画全盛期の映画に、もう一度夢中になって名画座に通う様子や、昨今の居酒屋は“第三世代”に入っていて、会社帰りのちょいと一杯などはあてにせず、目立たなくてもその店を目指してわざわざ来る客を狙っているのだという話など・・今の私にも興味深いものでした。
また太田さんが通うバー「サンボア」についてもふれられていました。
「バーとは、カウンターと瓶棚のあいだに、ひとつの人格があればよい」なんていう名フレーズも記されていて、太田さんの著書ならではです。
また、真空管アンプで聞くボーカル・ジャズの話も出て来ましたが、私もジャズに魅せられてから数十年、太田さんの気持ちはよくわかります。
ジャズにはやはりウイスキーが似合うような気がします。
銀座のビアホール「ライオン」についても太田さんが若い頃に仕事場から通った話から始まり、ライオンの設えやメニュー、そこに集う人のエピソードなども書かれていて、読んでいるだけでもう心は銀座に向かっていました。
お酒と街歩き、人との出会い、その土地ならではの文化などにもふれられていたこの本、楽しく読めました。
太田さん、いつもありがとうございます。
« 俳句を詠んでみる_0823【 梅雨寒に 美輪さん逝って 愛遺る 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0824【 木に登り 保護色抜けた 雨蛙 】 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0921【 銀杏の実 掃き清められ 熊手立つ 】(2026.10.02)
- 俳句を詠んでみる_0917【 八雲忌に 出雲の旅をふりかへる 】(2026.09.28)
- 俳句を詠んでみる_0915【 秋の暮 ここで解散 聖橋 】(2026.09.26)
- 俳句を詠んでみる_0909【 金木犀 風と一緒に 香を運ぶ 】(2026.09.20)
- 俳句を詠んでみる_0896【 古酒の蔵 息をひそめて 封あける 】(2026.09.07)
「お酒」カテゴリの記事
- 俳句を詠んでみる_0915【 秋の暮 ここで解散 聖橋 】(2026.09.26)
- 俳句を詠んでみる_0896【 古酒の蔵 息をひそめて 封あける 】(2026.09.07)
- 俳句を詠んでみる_0889【 新酒の香 和み恵まれ あの人と 】(2026.08.31)
- 俳句を詠んでみる_0825【 焼酎に 氷ひとつを 落としけり 】(2026.07.01)
- 「町を歩いて、縄のれん/太田和彦」を読みました。(2026.06.29)
「書籍・雑誌その2」カテゴリの記事
- 「よそ見津々/柴崎友香」を読みました。(2026.10.03)
- 「やわらかく、考える。/外山滋比古」を読みました。(2026.09.29)
- 「あの人に会いに 穂村弘対談集/穂村弘」を読みました。(2026.09.23)
- 「日本の乗用車図鑑 1992-1996/自動車史料保存委員会編」を読みました。(2026.09.21)
- 「本の中の、ジャズの話。/山本善行」を読みました。(2026.09.20)
« 俳句を詠んでみる_0823【 梅雨寒に 美輪さん逝って 愛遺る 】 | トップページ | 俳句を詠んでみる_0824【 木に登り 保護色抜けた 雨蛙 】 »



コメント