「支店長の曲がり角/城山三郎」を読みました。
『支店長の曲がり角/城山三郎著(講談社文庫)』を古本で読みました。
1950年代から1990年代までに城山さんが書かれた「詩」をまとめたものです。
1992年に単行本として刊行され、1996年に文庫化されたものです。
「詩」と記されていて、そのつもりで読み始めましたが、著者城山さんがその時強く感じたこと、そうなのかと思ったこと、憤慨しているようなことなどをそのままぶつけてくるような文でした。
いわゆる“ポエム”的な印象のあるものは、ほとんどないと言っていいと思いました。
生真面目な城山さんそのものがそこにいる・・という感じです。
引退後の本田宗一郎氏の自宅庭でのパーティーに出掛けたときの文も、城山さんが小説で様々な人物を追いかけ、晩年の様子を記された小説の一部分のようでした。
また、国に対しての不信感を感じさせる部分も強い口調で書かれていて、城山さんが志願して戦争に行った経緯が実はこんな酷いことを無理やりされてのことだったとわかる部分もありました。
その当時のその酷い教師のことも怒りと恨みを込めて書かれていました。
なので国から叙勲の話が出た時のことも書かれていましたが、もちろん城山さんは奥さんが反対するのにもかかわらず、辞退してしまいました。
城山さんのその時の気持ちも、今までの著作やこの詩を集めた本を読んでも今となってはよくわかります。
目の前で城山さんが筆圧高く書かれた文を突き付けられたような本でした。
また城山さんの今までにない側面が窺えるような気持ちになりました。
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