「プロ野球、あの名選手の「最後の1年」がすごい!/飯尾哲司」を読みました。
『プロ野球、あの名選手の「最後の1年」がすごい!/飯尾哲司著(詩想社新書)』を古本で見つけて読んでみました。
2025年第一刷発行となっていました。
著者は、「週刊ベースボール」出身で、プロ野球現場取材歴は35年、野村克也氏や広岡達郎氏他多数の書籍の取材・構成を担当されています。
で、この本はプロ野球の名選手中で最後の1年の様子、特に「これで引退はもったいない、なんで?」というような選手について取り上げているのでした。
14人の選手を取り上げていますが、せっかくですから私の印象に残った選手の最後の1年を少しご紹介。
ジャイアンツ、9連覇のメンバー、巨人軍の二塁手「土井正三」選手。
現役最終年に規定打席に到達しています。規定打席って、「チームの全試合数 × 3.1」だったと思いますからほとんど出場しています。
しかも、その年の最終打率が自己最高の2割8分5厘です。年齢は36歳の時のことです。
球団側はセカンドにメジャーリーグからデーブ・ジョンソンや大洋のジョン・シピンなどを入団させますが、それらをライトや三塁に追いやりレギュラーポジションを守ったのもベテランにしてすごいことだと思いました。
ロッテの村田兆治投手。
フォークボールを身に付けてからの大活躍の後、肘の故障で選手生命絶望と思われたが、今では当たり前となったトミー・ジョン手術を受け復活。
その後も再び活躍し、リリーフや休養十分に登板間隔を空けるなどすればまだまだ出来たであろうに、「人生先発完投」が座右の銘の“サンデー兆治”はあっさりと先発以外はやらないと現役を引退してしまいました。
この人もすごい投手でした。現役引退後も140キロ以上のスピードボールを投げていましたっけ。
ジャイアンツから新人だった江川との交換で阪神に行った小林繁投手も、この本を読むと最後まであの「空白の一日事件」が心の中に残り、阪神最初の年の意地の快刀乱麻以後、成績は良くとも、心の中は「あの一年で僕は燃え尽きた」と言っていた・・と書かれていました。
抜け殻のような状態で野球をやっていたなんて。
阪神に移ってからも22勝、15勝、16勝、11勝、13勝と立派な成績のまま引退しています。
他にも、広島の山本浩二選手、衣笠祥雄選手、阪神の赤星憲広選手などの話題にしみじみとしたり、涙したりしました。
著者の、“選手の身になって”書かれたような温かい気持ちを感じるいい本でした。
















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