映画「キッズ・アー・オールライト(The Kids Are Alright)」を見ました。
映画『キッズ・アー・オールライト(The Kids Are Alright)/1979年 イギリス 監督:ジェフ・スタイン 音楽監督:ジョン・エントウィッスル 出演:ザ・フー(ロジャー・ダルトリー、ジョン・エントウィッスル、キース・ムーン、ピート・タウンゼント)、リンゴ・スター』を千葉劇場で上映していると知り見て来ました。
レコード・デビュー60周年記念、日本初劇場公開 HDレストア版・・ということでした。
この映画があるということは知っていましたが、見たことがありませんでした。
一部映像は何かのきっかけで見たことがあったり、インタビュー音声や演奏についても音源は何かしらのレコードなどで聞いたことのある記憶が蘇ってきました。
とにかくインタビュー以外はほぼ「ザ・フー」の演奏シーンばかりです。
スッゴイです!これがロックの姿だというのをひしひしと感じました。
驚いたのは、ジョン・エントウィッスルのベースでした。
今まであまり強い印象を持ってはいなかったのですが、この映画の中の音は劇場の大きなスピーカーを通しているからということもありますが、彼が素晴らしいプレイをしていたことがよくわかりました。
フレーズも素晴らしいし、こんなにバンドを引っ張っていたのかと驚きました。
ピート・タウンゼントがタンバリンだけ叩いているシーンのベースなど、ジョン・エントウィッスルのベースそれだけで音楽になっていて、ハーモニーまで感じました。
キース・ムーンのドラムはズドドコ・ズドドコと、ずうっと雷が鳴っているようだし、しかも“おっそろしく”正確で淀みのないものでした。
さらにビートルズのリンゴ・スターとインタビュー形式で会話しているときの“ぶっ飛び”具合もさすがでした。
ロジャー・ダルトリーは、風貌もカッコよく、しかもシャウトするのに安定していて、歌詞もよくわかり、パワフルで、ロックの手本だといいたいくらいの良さ。
そしてピート・タウンゼント。
こんなギター・スタイルの人は後にも先にもこの人だけだし、あの腕を振り回す奏法も随所に飛び出し、ギターを破壊し、でも時には美しい音色のメロディーも奏でる。
ピート・タウンゼントがステージ上で飛び跳ね、ものすごいアクションでギターを弾く姿も今まであまり見る機会が無かった私には、こたえられない爽快さでした。
滅茶滅茶激しいのに、芸術性もあり、狂気もあり、人間らしさもあり、荒々しいロックバンドなのに交響曲のように聞こえる時もある。
見てよかった鮮烈のロック映画でした。





















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