13日(木)夕刻からの千葉の豪雨は、よく「想像を絶する」なんて言いますが、想像する前にあっという間に、とんでもない事態がそれこそ秒刻みに悪化の一途を真っ逆さまに辿りました。
現在15日(土)の午前11時45分ですが、昨日から今に至るまで一日中ヘリコプターの飛ぶ音、救急車、消防車、パトロールカーのサイレンなど止むことがありません。
テレビなどの報道でも恐ろしい光景が映し出されています。
千葉市の中央区稲荷町のあの大きなアンダーパスが完全水没するなんて思ったこともありませんでした。千葉駅周囲、蘇我駅のロータリーの様子、大網駅の周囲の状況など信じられません。
私と家族は義父の墓参りに出かけ、義母・義妹と食事をしたあと夕方に帰路についたのですが、その後長男は自宅に無事帰ったとLINEがあり、安心していた私と妻と長女はそのあと大変なことになり、死に直面しました。
思いだしても精神的におかしくなりそうなので、後々振り返ることが出来るような心身状態となった頃に書こうと思いますが、ほんの十数分で状況が地獄のように変わることを経験しました。
そして私達を見つけて助けてくれた家族があり、その人達のおかけで今私・妻・長女は生きています。
感謝、お礼、そんな言葉では片付けられないほどお世話になりました。
昨日も何気なく俳句をひとつアップしましたが、日常の平静な心身状態に戻すべくというか、いつもどおりのことをして少しずつ落ち着こうとしているようなそんなことなのです。
このブログをアップして以降も今までどおりな感じで“ふり”をして(^_^;)ブログ、Facebook、Instagramなどを淡々と続けていきます。今、生きていることに感謝して。
なので「こいつ、のんきにほのぼのしたことアップしやがって」などと思わずにご覧いただけることを願います。
最近には珍しく今の気持ちを書いてみました。
『人生の流儀/城山三郎著(PHP文庫)』を古本で見つけて読みました。
2010年発行のものですが、元々は1986年に文化出版局から、1992年に新潮文庫から発刊された「人生の流儀」が2008年にPHP研究所より刊行され、その後2010年に文庫化されたものです。
サブタイトルに「ビジネスマンに贈る珠玉の言葉」となっていて、経済小説という戦後の新しいジャンルを開拓した著者城山三郎さんがその著作の中で『ビジネス社会に生きる人たちの糧となるような“珠玉の言葉”』を抜粋したものとなっています。
まさに『箴言(しんげん)集』と呼べるようなものでした。
いろいろ気になる言葉はありましたが、ここは私の心に残ったものをいくつか挙げようと思います。
洋画家の熊谷守一氏の「三風五雨」という言葉。
人生を10としたら、3日は風が吹いて、5日は雨。
晴れの日はせいぜい2日ぐらいだと。
人生なんてのは、風が吹き荒れて当たり前、雨が降って当然。
そう思っていれば、新しい世界へ入ってもびくともしない。晴れた日はたった2日しかないと思えば、辛い辛いと嘆くこともありません。
当たり前のこと、平気、平気。
・・だって(^_^;)・・そうか、そんな考え方もあるのかと思いましたが、実際の人生・仕事なんてそんな感じだよな、とも思いました。
次は、
裏話ばかり耳にしていると、世の中が裏で動いているという感じになってしまう。
まともに努力して生きることがばからしくなる。
といって、自分で裏の生き方をする気もない。
そのあげくは、“斜に構えて”生き流すということになる。
・・そんな人、たくさん見てきました。
さらに、
自分でもよくわかっているんだが、何でも出来る人間は、つい他人を小馬鹿にする。
人生そのものも小馬鹿にする。
これは決定的にまずいことなんだ。
・・私も仕事上で出会った者(部下だった)に上記のような傾向を強く感じていたことがありました。ちょっと怖くなりました。
最後はナポレオンの言葉。
世の中には、命令する者と従う者の二通りの人間しかいない。
・・ナポレオン以外でも、こんな考えの人はたしかにいたと思います。
以上が今思いついた、読後の印象に残った言葉です。
城山三郎さんの本はいつも実に面白い、そしてドキッと反省するようなことがある。
『旅立つあなたへ -自分を愛するための20章-/五木寛之著(毎日新聞出版)』を古本で見つけ、読みました。
50年にわたる著者、五木さんの文章が集められ、懐古ではなく、きたるべき未知の世界に足を踏み出す時に自己の足場を確認しておきたいという本でした。
2019年発行となっておりました。
タイトルに「旅立つあなたへ」とあるように、自分に死というものが近づいてきたときに、今までの過去をどう思うのか、死というものが自分にとってどういうものとして捉えたらよいのか・・という本だと理解しました。
いくつか気になったところを抜き出してみると
世の中で立派な仕事を為し、功績を残した人には拍手をするが、必ずしも尊敬する必要はないのではないか。
そんな人は、人並はずれた野心、才能を持って生まれてきたことを、謙虚に感謝すべきであり、それ以上の必要はない。
というわけです。私もいつもそう思っていたことでした。
競争社会で生き抜くようなファイトに欠ける優しい心の持ち主、誘惑に負けやすい人柄、欲望というものが希薄な人、野心のない人、・・・これ私のことか・・そんな人が競争社会で脱落したり、無名で平凡な一生を終えたとして、それは本人の責任ではない。
ましてやつまらない人生でもない。
とも書かれていました。
私もそう思います。
それから人間というものは、老い衰えていく肉体と長く共生しなければならない。
どんなに資産があっても、大きな権力を握ろうと、優れた知性を身につけようと、生涯この貧弱な肉体と共に生きるのだ。
というお話にも、深く共感いたしました。
最後にもうひとつ。
人間は誰もが心の中に鬱屈とか、憂鬱な気持ち、暗い気持ちを持っている。
それは表に出しにくいので、皆、仮面をかぶってお互いにそれらを見せずにつきあっている。
そうなんだよな、そうなのに強く見せようとして“突っ張って”いる人を多く見ます。
私もここ数年、「死」について考えることが多くなりましたが、この本を読んだ今は、今までのことを卑下せずに、なるべく肯定しつつ、悩みながらも苦しみながらも死に対峙していきたいと思いました。
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