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2025/06/11

長嶋さんのスクラップの続き

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長嶋さんが亡くなってから探し出した、昔の、少年時代のスクラップから、今度は長嶋さん引退会見翌日の朝刊の切り抜きを見つけました。
会見の席、隣にいるのは川上哲治監督です。

当時の私が思ったのは、「長嶋が引退したらプロ野球は解散するのかな?」でした。
それほど長嶋抜きのプロ野球なんて考えられないことだったのです。
でも、翌年もプロ野球はやっていました(^^;)

長嶋選手を実際にテレビ中継で見ていて、私の少年時代の記憶に残っているのは、阪神戦で当時絶好調だった上田二朗投手が九回二死までジャイアンツをノーヒットノーランに押さえていたシーンです。

いよいよ最後の打者は長嶋茂雄。

長嶋でノーヒットノーランやられちゃうのか・・とドキドキしながら見ていましたが、上田投手と田淵捕手が何やら打合せしてからの第一球を長嶋はちょっと引っかけ気味でしたが三遊間(だったか、二遊間だったか)を抜き、見事にノーヒットノーランを免れました。

上田投手はがっくりとひざを落としていましたが、長嶋選手は一塁上で何か上田投手に手の平を見せながら声をかけていたようでした。
「すまん、すまん」とでも言っていたのかもしれませんが、上田投手が帽子を脱いで頭を下げていたようです。
私と真剣勝負してくれてありがとうございました・・ということだったんじゃないでしょうか。

いいシーンだなと思いました。

 

 

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長嶋選手にはこんなエピソードがたくさんあるようです。

そんな長嶋選手だったから、私が父親に連れられて後楽園球場に観戦に行った時の状況は、長嶋がネクスト・バッターズ・サークルに入っただけで球場は敵味方の客席に関係なく既にざわめきが始まり、いざバッターボックスに入ると歓声はマックスとなり、当時球場にあったエキサイトタワーという電光掲示板(早い話が騒音計)は振り切っていました。

また、長嶋の守るサードに打球が行くと、観客は息を呑み、見事な送球でアウトを取ると、割れんばかりの歓声が上りました。これも敵味方関係なく球場全体の状況でした。

当時は、応援団なども無かったので、球場は基本的に静かだったのですが、長嶋が登場、あるいは好プレーを見せると球場が揺れるような歓声で包まれていました。

そんな選手だったのだ、とあらためて思い起こしつつ、きょうはこれまで。

 

2025/06/10

「燃える男」の原点

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ジャイアンツの四番打者でサードを守っていた長嶋茂雄は、やっと野球のルールが少しずつ分ってきた少年時代の私にとってすごい選手であり、とても人間的な魅力のある人という感じで見ていました。

写真は、昭和45年と表紙に書かれたノートに私が新聞から切り抜いた長嶋さんの写真です。
長嶋さんが亡くなられてから、記憶を思い起こし、ひょっとしてまだ残っているかもと探して見つけたものです。

ピンクで印を付けましたが、《長嶋燃える》・・と写真の表題が付けられています。

大洋対巨人、9回裏、一死、二塁、平松投手の代打「セルフ(※外国人選手)」の火の出るような三塁線の打球をサード長嶋が横っ飛びに取ってピンチを切り抜けたシーンです。
長嶋は鬼の様な形相で飛びつき、レフト線に抜けたっ・・と思われた打球を取りました。

長嶋選手の背中から炎が立つような渾身のファインプレーでした。

ピンチを切り抜けた巨人は、この試合、勝利しました。

そして、私の記憶では長嶋選手に「長嶋 燃える」「長嶋 燃えろ」「燃える男 長嶋」などのフレーズが伴い始めたのがまさにこの日の、この出来事以来だったのではないかと思います。

生でこのシーンをテレビで見たのか、それとも夜、あるいは翌日のスポーツ・ニュース映像で見たのか記憶は判然としませんが、今でも記憶に残る長嶋らしいシーンでした。

その後、現役時代にも関わらず、半生を振り返るような音声記録を収録した『燃える男のバラード』というレコード盤が発売され、私の兄弟が購入し、それこそ何十回も聞きました。
長嶋選手の生い立ちからジャイアンツを、そしてプロ野球を引っ張る姿を見事に一枚のレコードに収めた名盤と言える仕上がりでした。

今でも内容の全てを覚えていますし、長嶋さんが亡くなった時のラジオ番組などでは、多くの音声記録はこのレコードから流されていました。ラジオ局も素晴らしい音声記録が残されていましたのでそこから抜粋していますと伝えていました。

長嶋さんが亡くなられて色々なコメントや、SNSなどでの発言を見ていて、私もファンとして何か書きたいと思い、このスクラップを見つけ出し、今日、この文を書いてみました。

スクラップには、まだいくつも長嶋さんの写真が切り取られていたので、今後またご紹介したいと思っています。

 

2025/06/04

俳句を詠んでみる_0458【 香水の香 歳上の女(ひと)の背中 】

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ずっと昔の記憶なのか、そうではないのか、思い起こして一句詠みました。

【 香水の香 歳上の女(ひと)の背中 】

《背景》季語:香水[夏]
20代の若い頃、歳上の女性とつき合ったことがある。
靴を履きなおす仕草をした時などにかがんだ背中の方から香水の香りがして、大人の女の人だ・・と思った。

 

2025/05/27

俳句を詠んでみる_0450【 自転車漕ぐ二人 夏の遊園地へ 】

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中学生のときに彼女と遊園地目指して自転車に乗ったことを思い出して詠みました。

【 自転車漕ぐ二人 夏の遊園地へ 】

《背景》季語:夏[夏]
中学生の頃、一学年下の彼女と自転車で隣の市の「こどもの国」という大きな遊園地に、夏の休日に行ってみようという計画を立てた。
今思うと、クルマでも40分~50分かかるような距離、しかもアップダウンの激しい道だった。
必死で自転車を漕ぎ、たどり着いたが、なぜだかいい思い出として心に残っている。
巨大迷路で遊んだ記憶が微かにあるのだが・・定かではない。

 

 

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2025/04/25

俳句を詠んでみる_0423【 春更(ふ)く 長電話した頃 遠くに 】

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携帯もメールも無かった頃の長電話を思い出して詠みました。

【 春更(ふ)く 長電話した頃 遠くに 】

《背景》季語:春更(ふ)く[晩春]
まだ携帯電話もなく、声のやり取りが互いの心の通い合う手段だった頃を思い出しました。
当時つきあっていた今の妻と、互いの家の電話で一時間どころか、二時間も夜に話していたことがあった。
いったい何をそんなに話すことがあったのだろうと思いつつ、一句詠みました。

 

2025/04/24

俳句を詠んでみる_0422【 春の庭 あの日の夢を 想い出す 】

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毎年、同じように同じ場所で見事に咲いてくれる花々を見て一句詠みました。

【 春の庭 あの日の夢を 想い出す 】

《背景》季語:春の庭[春]
暖かくなってきて、庭の花々も一斉に咲きだした。
去年も、おととしも、同じ場所に同じく花が咲いていた。
あの日あの時の自分のこと、家族のこと、大変だったことを思い出した。
そして、ささやかな夢もあったことも思い出した。

 

 

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2025/04/23

俳句を詠んでみる_0421【 薔薇に惹かれ 棘に刺され 堕ちてゆく 】

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齢かさね、それに伴い得た真理について詠んでみました。

【 薔薇に惹かれ 棘に刺され 堕ちてゆく 】

《背景》季語:薔薇[夏]
奇麗だと思って近づき、風に揺れる姿に親しみを感じ、身近にも思えるようになり、手で触れようとしたら棘に刺される。
何度かそんな経験をしているのにまた・・。

 

 

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2025/04/12

俳句を詠んでみる_0414【 大鍋の水に 浅蜊(あさり) そっと砂吐く 】

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ラジオの俳句番組の兼題を借りて一句詠みました。

【 大鍋の水に 浅蜊(あさり) そっと砂吐く 】

《背景》季語:浅蜊(あさり)[春]
NHKのラジオ番組「文芸選評」、今週は兼題が「浅蜊(あさり)」だったので、私も詠んでみました。
小さい頃に見た浅蜊に砂吐きをさせている様子を思い出しました。
浅蜊はとっても静かにしているのに、いつの間にか水の底には砂が吐かれていて、「生きているんだな」と思ったものでした。
子供の頃の記憶を呼び起こして詠んでみました。

 

 

2025/04/01

俳句を詠んでみる_0403【 朧(おぼろ)に思う 初恋が二度あった 】

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朧な夜に朧な記憶・・で一句詠みました。

【 朧(おぼろ)に思う 初恋が二度あった 】

《背景》季語:朧(おぼろ)[春]
春の夜の朧にふと気づく。
あれが初恋か。
いやあっちの方が初恋か。
混乱してきて、初恋は二度あったのだと思う。

 

 

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2025/03/29

俳句を詠んでみる_0400【 寺の窓硝子に 枝垂桜咲く 】

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義父と見た思い出のある枝垂桜を見に妻と出掛けて一句詠みました。

【 寺の窓硝子に 枝垂桜咲く 】

《背景》季語:枝垂桜[春]
妻と枝垂桜で有名な山武市埴谷の長光寺と妙宣寺を訪ねた。
亡くなった義父とも十数年前に皆で来たことがあり、懐かしかった。
その時にも見た寺の本堂のガラス窓に映り込んだ枝垂桜が美しく、儚く、あの時を再現して写真に撮ってみた。

 

 

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