「らくだの話-そのほか/椎名誠」を読みました。
『らくだの話-そのほか/椎名誠著(本の雑誌社)』を古本で見つけて読みました。
初出が本の雑誌2005年6月号~2007年5月号と、yomyom vol.2「消える本箱」からのもので、2007年に単行本化されたものです。
だいたい今から20年ほど前なので、椎名さんは“花も嵐も踏み越えて”相変わらず“あやしい雑魚釣り隊”なども結成して日本中あちこち旅に出たり、国外にも冒険的な旅で出かけたりもしていますが、でも、少し「面倒なことはしたくない」などという言葉も聞こえ始め、体的はちょっと“しんどく”なってきた時期だったことが読み取れました。
初めてご自身の撮った写真のみでの写真集(※文をふんだんに入れたものは過去にあったが)を出版して、それを機会に懐かしい人たちとも再会したりもされています。
その時にはかつて「怪しい探検隊」で“奴隷”と呼ばれていた当時の若者がすっかり立派になっていて、椎名さんもよろこびを隠せません。
また、日本全国のお祭り取材をしていた頃のことも書かれていて、各地の“奇祭”と呼ばれているようなお祭りの様子も楽しく読みました。
さらに昭和の時代を振り返るような本との出会いも書かれていて、それは椎名さんが子供の頃を千葉の幕張で過ごしていて、その経験が私にも近いものがあり、とても懐かしく読みました。
椎名さんの本については、最近また古本で何冊も手に入れたので、それらを読みましたらまた読後感を書きたいと思っています。












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