フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

2024/09/22

俳句を詠んでみる_0231【 空(そら)澄む 龍舞立ち ツアーバス追う 】

20240922_sakatsuraisosaki_001

インスタ経由で facebook にも載せましたが、茨城三社巡りバスツアーに妻と出掛けました。
その際に酒列磯前(さかつらいそさき)神社で頂いた御朱印からのエピソードを詠みました。

【 空(そら)澄む 龍舞立ち ツアーバス追う 】

《背景》季語:空澄む[秋]
妻と出掛けた茨城三社巡りバスツアー。
酒列磯前(さかつらいそさき)神社では、見事なデザインの「日の出辰」の御朱印を頂いて来ました。
そしてバスに乗り、高速を走る車窓から「あっ、龍が追いかけてくるっ!」と思わず声をあげた“龍そのもの”の雲。
あわててスマートフォンでその姿を撮りました。
さすが「絶景&パワースポット・ツアー」と銘打つだけのことはあると思ったのでした。

 

 

20240922_sakatsuraisosaki_002
20240922_sakatsuraisosaki_003

2024/09/13

俳句を詠んでみる_0222【 冥界の入口 あの木下闇(こしたやみ) 】

20240912_koshitayami_003

妻から持ち込まれた俳句未完物件(^^;)途中でうまくいかなくなったので、私がなんとか形にしました。

【 冥界の入口 あの木下闇(こしたやみ) 】

《背景》季語:木下闇[夏]
これは妻が作ろうとしていた句が行き詰まり、私に持ち込まれたものを私が再構成したものです。
妻の元々の句には、小野篁(おのの・たかむら)の名を入れ込み、平安の官僚で昼は朝廷に、夜は閻魔庁につとめたという奇怪な伝説を取り入れようとしていたが、情報量が多すぎるので、「冥界の入口」というキーワードを使い、詠んでみました。

 

 

20240912_koshitayami_001
20240912_koshitayami_002

2024/09/03

俳句を詠んでみる_0212【 街灯の下 今夜も立つ 幽霊 】

20240903_street_light_001

「無季」という俳句もあることを様々な句集を読む中で知りました。
今回は「無季」の俳句を詠んでみました。

【 街灯の下 今夜も立つ 幽霊 】

《背景》季語?:幽霊[無季]
「夏井いつきの季語道場」という本を読んでいたら、この「幽霊」が歳時記には載っておらず(・・・夏の季語かとおもっていた)、「無季」として詠まれている句がいくつもあるとのこと。
では私もその「幽霊」という“無季”で詠んでみようと思いました。
残業で帰りが遅くなっていた頃、近くの家屋敷が売りに出され空き家に。
夜になるとその家の入口付近にある電柱に設置されている街灯が点灯し、帰りにクルマで通りかかると、30代後半くらいの薄緑色の工員服を着た男性が灯りの下に毎夜立っていました。
この世の人ではありませんでした。
その後そこが売れて個人宅と営業センターのようなものが敷地に立つと、幽霊はいなくなってしまいました。
幽霊はあそこにいつも立って何を待っていたのだろう。

 

2024/05/27

俳句を詠んでみる_0113【 夏の山 今世の天狗に逢う 】

20250527_03_okunoin_001

仕事をしていた頃の後輩から不思議な話を聞いて一句詠みました。

【 夏の山 今世の天狗に逢う 】

《背景》季語:夏の山[夏]
久しぶりに以前仕事を一緒にした後輩と再会し、互いの近況、身体の具合、家族の様子などを話した。
その中で気になった話をかいつまんで言うと・・・
後輩夫婦と義父母の四人で三峰神社(有名なパワースポット)に参拝した際、奥の院への足を延ばしたが、登山に等しいくらい険しい奥の院への山道に後輩と義父、後輩の妻と義母に別れて昇ることとなった。
その二組が同じ風体の人とすれ違ったが、後輩・義父組は、その人物が“若者”に、妻・義母組には同じ格好をした“老人”であったという。
妻組には話しかけてきて、「写真を撮りましょう」と言ってくれた割にスマートフォンの使い方がよくわかっていなかったそう。そして撮ってくれた写真は、プロが撮ったみたいな素晴らしい写真で、当日夕刻の暗さがあったのに明るい背景の仕上がりになっていたとのこと。これも不思議。
これはどうやら山に住む“天狗”のようなものが歓迎している時によくあることと、調べて判った。
というわけで、黒装束の謎の若者であり老人でもある人物を天狗にたとえて一句詠んでみました。

 

2024/05/13

俳句を詠んでみる_0099【 校庭の ふらここ揺れる 夜々あやし 】

20240511_03_night_at_school_001

今回は夜のちょっと不思議な光景を詠んでみました。

【 校庭の ふらここ揺れる 夜々あやし 】

《背景》季語:ふらここ[春]
『ふらここ』とはブランコのこと。
なぜか夜中に学校の前を通りかかると、いつも校庭のブランコが揺れている。
誰か酔っ払いでもさっきまでブランコに乗っていたのか、それとも風もないにのひとりでに揺れているのか・・。
ちょっと怖さを感じた夜の校庭を詠んだ。

 

2024/05/11

俳句を詠んでみる_0097【 梅干しや 腹立て にぎる 産霊(むすび)怒る 】

20240506_14_omusubi_001

初めて聞く「産霊(むすび)の信仰」という考え方を知り、一句詠んでみました。

【 梅干しや 腹立て にぎる 産霊(むすび)怒る 】

《背景》季語:梅干し[夏]
日本人には古くから、『産霊(むすび)の信仰』というものがあったと本を読んで知った。
水を飲む時もすくうとき、手を“むすんで”飲み、水の中の霊魂を体で成長させた。
にぎりめしにも、むすんだ人の心がこもると考え、子供に腹を立てながらにぎれば、おむすびは怒っているし、笑いながらにぎれば、おむすびは笑っているというのだ。
それが面白くてこの句を詠んだ。

 

2024/05/04

俳句を詠んでみる_0085【 終活に 込める霊(たましい) 空蝉(うつせみ)か 】

20240501_03_todokedesyo_001

「自分の死亡届を書きたい」と窓口に来た老人と相対して一句。

【 終活に 込める霊(たましい) 空蝉(うつせみ)か 】

《背景》季語:空蝉[晩夏]
住民関係の届出の窓口にいた時、矍鑠(かくしゃく)とした老人が「死亡届の書き方を教えてください」と現れた。
「葬儀社の方が死亡診断書を持ってくると思うので、それと一体となっている届出書に家族と相談しながら記入すれば書けますよ」と伝えると・・・。
「いや、私の死亡届だ。健康保険の死亡見舞金については、このあいだ聞いてきた。今日は戸籍届出を勉強する」
「ご自身の・・ですか・・?」
「そうだ、家族になんかまかせておけないから、自分で死ぬ前に下書きを作って渡しておく」
「わかりました」とお教えした。
自分が抜け出た殻を見ながら人生を振り返っているような光景だった。

 

2024/04/08

俳句を詠んでみる_0040【 幽光差す 水祖神 御神水(みず) 冷たし 】

20240402_suisojin_001

地元の人が水を汲みに来る水祖神のある神社に出かけたところで詠みました。

【 幽光差す 水祖神 御神水(みず) 冷たし 】

《背景》季語:冷たし[冬]
市原市の姉崎神社に行ったときのこと。
地元の人たちが御神水を汲みに訪れている水祖神があった。
木々の間から朝の光がかすかに差しており、幽玄な趣き。
神様がそこにいるのかもしれないと写真を撮ると、紫色のオーヴが水祖神の碑(いしぶみ)の真上にとらえられ、木もれ日には色取り取りのオーヴが飛んでいた。

 

 

20240402_suisojin_002

2024/04/04

俳句を詠んでみる_0033【 陽炎(かげろう)に 緋(あか)装束の占い師 】

20240403_uranai_001

大きな神社の駐車場片隅で占ってもらったときのことを詠みました。

【 陽炎(かげろう)に 緋(あか)装束の占い師 】

《背景》季語:陽炎[春]
家族と香取神宮にお参りした時、大きな駐車場の片隅、陽炎(かげろう)の立つ中、和傘の下に緋色の装束に身を包んだ女性の占い師が居た。
妻と長女が占ってもらったが、ドキリとする程性格や行動について指摘され、アドバイスされた。
その時のことを思い起こして詠んでみた。

 

2024/03/29

俳句を詠んでみる_0027【 寒茜(かんあかね) 後席に乗る 亡(なき)祖父母 】

20240329_forest_001

亡くなった祖父母が車の後席に乗っている・・という句。

【 寒茜(かんあかね) 後席に乗る 亡(なき)祖父母 】

《背景》季語:寒茜[冬]
不思議な実話。
職場の女性が土日に茨城にある夫の実家(今は空き家、夫が管理のみしている)の掃除に出かけた。
で、月曜に出勤し、いろいろなものが見えてしまう私には、職場の窓の外に明治時代くらいの人に見える老夫婦が心配そうに中をのぞきこんでいるのが見えた。
その、容貌・風体を彼女に伝えると、夫の実家に掛けてあった夫の亡き祖父母に似ているという。
夕刻、帰宅の時間にとなり、駐車場に彼女と向かうと、彼女の車の後部座席にあの祖父母が座っている・・。
一緒に帰ろうというのだ。
彼女はその日、同じ職場のもう一人の女性を駅まで送ろうとしていて、その女性が後席に乗り込もうとすると、なんと、祖父の方が席を立ち、助手席に乗り移った。
思わず笑ってしまった私。
彼女は「何?どうしたの!明日見えたこと教えて」と言いながら車を発車させた。

 

より以前の記事一覧

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック