フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

2026/07/22

「志ん朝のあまから暦/古今亭志ん朝・齋藤明」を読みました。

20260722_kokontei_shinchou_001

『志ん朝のあまから暦/古今亭志ん朝・齋藤明(河出文庫)』を読みました。

もともとはNHKラジオの音楽番組「お好み邦楽選」をベースに、筆を加えたもので、1991年に淡交社より刊行された「志ん朝のあまから暦」を底本として、文庫化し、その際、誤字・脱字を正したとのことです。

志ん朝さんはもちろん噺家。
齋藤明さんは、作家、芸能評論家で、1954年からNHKラジオ・テレビの台本執筆に関わっておられた方とのこと。

「松がさね」「七草爪」など、聞いたことはあるがよくわからない、あるいは聞いたこともない言葉、そしてもう今は人々の日常生活から消えた四季折々の行事、言葉、季語などを落語のように流れるように語ってくれる・・そんな本でした。

志ん朝さんは2001年にこの世を去っています。
つまり、その頃でも既に25年前、私には、読んでいて馴染みのない言葉がどんどん飛び出すし、志ん朝さんがご健在だった頃の日本人の大人にはすっかりお馴染みの言葉、行事なども私の知識ではとんとわからず、苦労して読むことになりました。

それでも「十日戎(とおかえびす)」や、「初天神」などは歳時記や落語などで耳にしたことがあり、それぞれに志ん朝さんが語られることによって、その光景が目に浮かぶようで、その雰囲気が伝わってくるのでした。

百人一首についての蘊蓄(うんちく)などは、初めて知ることばかりでしたが、とても興味深く面白く、愉快なエピソードまで添えられていました。

これは読み物としても、私の俳句(特に季語について)の勉強にもなり、いいものでした。
読み返せば読み返すほどに新しい発見がありそうです。

 

2026/06/26

「風の中に立て -伊集院静のことば- [大人の流儀名言集]/伊集院静」を読みました。

20260626_ijyuin_shizuka_001

『風の中に立て -伊集院静のことば- [大人の流儀名言集]/伊集院静著(講談社)』を読みました。

「週刊現代」で2009年~2023年に掲載されたものを単行本化するにあたり抜粋、修正したものでした。
そして、私、不覚にも二年前にこの本を読みこの場で感想も書いておりましたが、すっかり忘れていました(^_^;)
でも、新鮮に読んじゃいました。

失恋はしないにこしたことはないが、でもその“苦味の味覚”を知らない人よりも、それを経験した人を信頼する。
という言葉がありました。
いい言葉です。

道理とか、真理などからかけ離れ、『男子なら孤独を知れ』の言葉も心に残りました。
生きていると、そんなことばかりでした。

世の中は不幸の底にある者と幸福の絶頂にある者が隣り合わせて立つものだ。
だから大人の男は“ハシャグナ”というのだ。
とも書かれていました。
“はしゃぎ過ぎ”は、すぐ隣にいるかもしれない哀しみの底にいる人にはちとキツイはずです。
だから思います。・・サッカー“はしゃぎ過ぎ”・・。

伊集院さんと立教大学の野球部で同期だった、かつて巨人軍で最下位・大ピンチの長嶋監督を支えた横山忠夫さん(※投手、覚えている人も多いと思う)からの追悼の文も載っていました。
伊集院さんを「こいつ」呼ばわりしていて、長嶋さんがびっくりした微笑ましいエピソードが紹介されていましたが、横山さんが野球をやめて、うどん屋を始めた時にひっそりと裏口から入って来て「スカしてやがった、でも話したら意気投合したんだ」っていう話も伊集院さんらしいと思いました。

この本の中には生きていく上で、忘れてはならないことがたくさん書かれていました。
あらためて読んで良かったな、と思っています。

 

2026/06/24

『デキる人は「言い回し」が凄い/日本語力向上会議』を読みました。

20260624_iimawashi_001

『デキる人は「言い回し」が凄い/日本語力向上会議(角川oneテーマ21)』を古本で見つけ読みました。

著者?は、日本語力向上会議となっていますが、書籍・雑誌・新聞を活躍の場とする執筆集団とのこと。
とりあえず店頭でパラパラとめくってみて、買い求めました。

うっかり使ってしまったら恥をかいてしまう言葉

覚え間違いをしがちな言葉

気の利いた表現や、これが言えれば一人前?という言葉

世渡り上手な言い回し

など、私も注意せねばならない言葉がずらっと並んでいました。

やりがちなものとしては「うざい」「ぶっちゃけ」「なにげに」が挙げられていましたが、まあ若い人は日常職場でも使っている傾向があったと思います。

「煮詰まる」「役不足」の使いかたは、“逆”になっていることが多く、間違っている人がほとんどの中で、自分としてもどう使ったらよいのか迷うことがあります。

「辣腕」と「敏腕」をどう使うか。

「省略」と「割愛」の使い分けは?

などなど・・注意せねばならない言葉づかいはあまりにも多く、以前勤めていた時には、部下から「あなたの使いかたは間違っている」と指摘されたことがありましたが、間違っているのは部下でした。

「辞書で確認して」と言うと「最近はこんな使い方してるんですか?」などと負け惜しみの言葉をもらいました(T_T)・・ずうっとそんな使いかたされてたんだよと、そっと教えてあげました。

そんな人は上司にも何人もいましたっけ。

間違いを指摘され、文章を直しなさいと言われ、間違っていませんので、どうかまず辞書で確認してから指示してもらえますか?と言うと「なにぃ~っ」って怒ってから辞書を見て「最近は辞書も間違うのか」などと捨て台詞を言いながら「そのままでいいっ」って書類を叩きつけられたこともありました。

そんな人ばっかりでしたが(^_^;)あらためて私も「言葉の難しい言い回し」について確認することが出来ました。
ありがとうございました。

 

2026/03/27

「二度目の大往生/永六輔」を読みました。

20260327_ei_rokusuke_001

『二度目の大往生/永六輔著(岩波新書)』を古本で見つけ、読みました。
“二度目”と言うからには、「大往生」という本が既にあって、ヒットしたのですが、この第二弾の本は1995年第一刷となっています。

読んでみて驚きましたが、全編とてもいい。
特に最後の1995年に群馬県藤岡市でひらかれた「おすたか・ふれあいの会」での講演を文書化したもので、随所にそのとき永さん自信の観客からの反応に対する心の中での動揺なども実況中継的に挿入されていて、読んでいるこちらも会場にいるような気分でドキドキしました。

内容は宗教についてかなり深いところまで話されていて、しかもあまりにもやさしい言葉の表現で書かれていて、これはぜひ現物を読んでいただきたいと思いました。
私も、常に手元に置いて時々振り返るように読もうと思っているところです。

日本人の宗教観や、科学と不思議な現象の関係、人はなぜ存在していて、何をしているのだろうというこの講演、笑いも交えながらの名講演だと思いました。

さて、それ以外で私の気になったところを少しだけせっかくだからご紹介いたします。

つらいとか、かなしいとか、痛いというのは何とかできるんだけど、いちばん厄介なのは“むなしい”ということ、という部分でした。

自分が誰かの役に立っているという自信のある人は絶対にむなしくならない。
むなしさを感じない暮らしというのが、充実した暮らしだ、とおっしゃっています。
私もそんな気がします。

老人になったときに、見せるべきもの、語るべきもの、伝えるべきものをもっているか。
上記のうち、ひとつでも持っていればいい、とおっしゃっていて、大事なことだとあらためて感じました。

また、最近のご時世に感じることも書かれていました。
人間がいま生きているっていうことがどんなにありがたいか、いま生きていられるっていうことを誰に感謝したらいいのか、そういう思いがあれば、たったひとつの道具でも、誰かがつくってくれたんだ、ありがたい・・と思うじゃないですか、とおっしゃっています。

今や良識というものさえもどこかに行ってしまうような状況に心強く感じました。

あとは、最後の講演部分についてはぜひ一度ご覧いただきたいということをもう一度うったえまして感想といたします。

 

2026/02/07

「小説の周辺/藤沢周平」を読みました。

20260207_fujisawa_syuhei_001

『小説の周辺/藤沢周平著(文春文庫)』を古本で見つけて読みました。

1970年代から1980年代にかけて著者藤沢周平氏が書いたエッセイをまとめたものでした。
単行本として1986年に潮出版社から刊行され、この文庫版は1990年に第一刷発行、私が手にしているこの本は、2006年現在のもので11刷発行されていますからヒットしたエッセイ集と思われます。

郷里のことや、幼年時代の出来事、師や友、日常身辺のことなどが綴られていました。

昭和二年生まれの著者は、その年代の人らしく奥さんに“おんぶにだっこ”の状態で生活していて、取材旅行にもついてきてもらい、電車やバスのつながりなども面倒をみてもらい、食べるものの注文も頼りっ放し、閉所恐怖で地下鉄が怖いと総武線快速の東京駅から千葉方面の電車にも乗りたがらず、すぐに地上に出て“ごきげん”になったり、まるで子供みたいです(^_^;)

それにしてもこのくらいの年代の方々の文章は実に読み易く、平易なうえに詳細・克明に書かれていて、整然としているが一本芯が通っています。
そして文自体が美しい、惚れ惚れするくらいです。

妙な“落ち”が用意されているわけでなく、無理やりな“盛り上げ”もなく、淡々と書かれているのに染みるように入ってくる感覚の文は、近年の人達にはもう見られないものです。

しみじみとして読み終えました。
心静かな読後もいいものです。

 

2026/02/04

「たとえる技術/せきしろ」を読みました。

20260203_sekishiro_001

『たとえる技術/せきしろ著(新潮文庫)』という本を古本で見つけ、読みました。
2016年に文響社より刊行されたものの2019年文庫化版です。

せきしろさんというと、又吉直樹さんとの共著「カキフライが無いなら来なかった」という自由律俳句集を読んだことがありましたが、最近はラジオで独自の不思議かつ面白いことをお話ししたり、実践してみたりしていて気になる人です。

「たとえる技術」だなんて、けっこう文学的な実用書なのかと思って読んでみると、“せきしろワールド”に巻き込まれて、あとは笑ったり、キョトンとしたりして最後まで読んでしまうという、そんなことになります。

たとえば、「うれしい」を表現するときの「例え」として、通常は「夢かと思うほどうれしい」なんて言いますが、せきしろワールドでは・・

「この犬、他の人に懐(なつ)くこと滅多にないのよ」と言われた時のようにうれしい

・・となります(#^.^#)

アウェー感を“たとえる技術”を使って表現すると・・

バイト初日のようなアウェー感

・・うまいなぁ(*^^*)

で、この本、こんなんばっかりです。
だから面白いけど、けっこう“バカらしい”!!

楽しく読み終えました。

 

2026/01/26

俳句を詠んでみる_0680【 バレンタインデー そぞろ心の 浮かれ人 】

20260117_04_ukarebito_001

この句も最近手に入れた“まほろば歳時記”から「浮かれ人」という言葉を見つけ、詠んでみました。

【 バレンタインデー そぞろ心の 浮かれ人 】

《背景》季語:バレンタインデー[春]
「恋の名前」という“まほろば歳時記”の最新刊を読み、「浮かれ人」のキーワードを見つけた。

※浮かれ人:異性などに心ひかれ、浮かれて歩く人を言う。

早速その言葉を使って句を詠んでみた。

 

2025/12/28

俳句を詠んでみる_0658【 普通においしいと 礼言われ 凍(こご)ゆ 】

20251228_lunch_001

言われて「えっ?!」となる言葉を思い出して一句。

【 普通においしいと 礼言われ 凍(こご)ゆ 】

《背景》季語:凍ゆ[冬]
以前仕事をしていたときのこと。
部下を連れ、外に出て、昼食は労をねぎらうつもりで自分の知っているランチのおいしい店に寄った。
「どう?」と感想を聞いたら、「はぁ、普通においしいです」と言われた。
どう受け取ったらよいのか・・凍ってしまった自分がいた、という句です。

※後日、うちの長男、長女に聞いたら「それは“かなりおいしい”って意味だと思うよ」との見解でした。
だったら「おいしいですね」って言えよっ!って思うのは私が歳を喰ったから・・なんでしょうね。

 

2025/12/20

「日本の名随筆 別巻66 方言/清水義範・編」を読みました。

20251220_shimizu_yoshinori_001

『日本の名随筆 別巻66 方言/清水義範・編(作品社)』を古本で見つけ、読みました。
古い本です。1996年第一刷印刷と記されていました。

編さんされた著者の顔ぶれもすごくて、谷崎潤一郎、井伏鱒二、水上勉、宮尾登美子、五木寛之らに加えて、渡辺えり子、伊奈かっぺいなど、方言といえばという人の随筆も含まれていました。

私が初めて「これ、方言だったのか」という言葉も多々ありました。
さらに東北弁はなぜおかしいのか、というテーマで書かれている浅田秀子さんの文も面白かった。
それも仙台弁が体に沁みついていて、さらにそれが好きだという著者本人がなぜおかしいのかを分析していました。

どの著者も方言に愛着があり、その方言でなければ伝わらないものや、方言によって使っているその人そのものが浮き出してくるような感じもある、というようなことも書かれていました。

各々の著者の書きぶりも力が入っていて、読むのにも疲れるくらいの熱の入れようでした。

方言の研究書としても価値のあるものだと感じました。

 

2025/12/19

俳句を詠んでみる_0649【 冬ざれ コスパならまだしも タイパって 】

20251219_cosper_tiper_001

コスパという言葉が日常耳にされるようになったら、今度はタイパだって・・という句です。

【 冬ざれ コスパならまだしも タイパって 】

《背景》季語:冬ざれ[冬]
草木枯れ、もの寂しいこの冬景色に加えて、テレビ・ラジオから薄らみっともない「コスパ」がどうしたという声が聞こえているうちはまだ我慢が出来るが、「タイパ」って何だよ、という句。

 

より以前の記事一覧

2026年10月
日 月 火 水 木 金 土
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のトラックバック