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2026/07/29

「人生の流儀/城山三郎」を読みました。

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『人生の流儀/城山三郎著(PHP文庫)』を古本で見つけて読みました。

2010年発行のものですが、元々は1986年に文化出版局から、1992年に新潮文庫から発刊された「人生の流儀」が2008年にPHP研究所より刊行され、その後2010年に文庫化されたものです。

サブタイトルに「ビジネスマンに贈る珠玉の言葉」となっていて、経済小説という戦後の新しいジャンルを開拓した著者城山三郎さんがその著作の中で『ビジネス社会に生きる人たちの糧となるような“珠玉の言葉”』を抜粋したものとなっています。

まさに『箴言(しんげん)集』と呼べるようなものでした。

いろいろ気になる言葉はありましたが、ここは私の心に残ったものをいくつか挙げようと思います。

洋画家の熊谷守一氏の「三風五雨」という言葉。
人生を10としたら、3日は風が吹いて、5日は雨。
晴れの日はせいぜい2日ぐらいだと。
人生なんてのは、風が吹き荒れて当たり前、雨が降って当然。
そう思っていれば、新しい世界へ入ってもびくともしない。晴れた日はたった2日しかないと思えば、辛い辛いと嘆くこともありません。
当たり前のこと、平気、平気。

・・だって(^_^;)・・そうか、そんな考え方もあるのかと思いましたが、実際の人生・仕事なんてそんな感じだよな、とも思いました。


次は、
裏話ばかり耳にしていると、世の中が裏で動いているという感じになってしまう。
まともに努力して生きることがばからしくなる。
といって、自分で裏の生き方をする気もない。
そのあげくは、“斜に構えて”生き流すということになる。

・・そんな人、たくさん見てきました。


さらに、
自分でもよくわかっているんだが、何でも出来る人間は、つい他人を小馬鹿にする。
人生そのものも小馬鹿にする。
これは決定的にまずいことなんだ。

・・私も仕事上で出会った者(部下だった)に上記のような傾向を強く感じていたことがありました。ちょっと怖くなりました。


最後はナポレオンの言葉。
世の中には、命令する者と従う者の二通りの人間しかいない。

・・ナポレオン以外でも、こんな考えの人はたしかにいたと思います。


以上が今思いついた、読後の印象に残った言葉です。

城山三郎さんの本はいつも実に面白い、そしてドキッと反省するようなことがある。

 

2026/07/21

俳句を詠んでみる_0845【 榮太樓總本鋪 蜜豆を食べ 】

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蜜豆という季語から、過去の思い出を手繰り寄せて一句。

【 榮太樓總本鋪 蜜豆を食べ 】

《背景》季語:蜜豆[夏]
15年以上前、東京勤務時に仕事で日本橋屋外のイベントに参加した。
日本橋メイン通りの路上で「相馬野馬追」を目の前で見た記憶は今でも強く残っているが、日本橋に「栄太郎総本舗」があって、田舎者の私は驚き、午後の休み時間にそこで蜜豆を食べ感激した。
その思い出をシンプルに句にした。

 

 

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2026/07/12

「よくわかる土中環境/高田宏臣」を読みました。

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『-イラスト&写真でやさしく解説- よくわかる土中環境/高田宏臣著(PARCO出版)』を読みました。

もともとこの本の存在も、著者高田宏臣氏(環境土木研究所 NPO法人地球守)のことも存じ上げていなかったのですが、私の通う鍼灸院の先生が、私とよく話をする中できっと興味があるだろうと、この本を貸してくれたのでした。

先生お見込みのとおり ^_^; たいへん興味ある内容でした。

近年、温暖化その他の影響か、大雨のあとの土砂災害が日本中のあちらこちらで起こっています。
一番記憶に鮮烈なのが、あの熱海の土石流被害でした。

この本にふれるまでの私は、大量の雨と、あのメガソーラー建設などで樹木の伐採が行われたことからこの災害が起こったのだと思っていましたが、実はこの本を読むと、まだまだ“根が深い”ことがわかりました。

冒頭から驚くのですが、あの熱海の被害を見て、現地に出掛けて行った小学生が書いた研究レポートの写し(※あまりにも良く出来ていて大人でも書けないような深い内容になっていた)からこの本が始まるのです。

あとは、写真と図も用いてわかりやすい著者の研究結果、また、実際に試してみた改善方法の結果が記されていて、素人の私が読んでも実にわかりやすい内容でした。

簡単にいうと、山のてっぺんの尾根は岩が盛り上がってできていて、それが草木に覆われて、木々が根っこで包み込み、岩の隙間にも根っこや“菌糸(※これもすごく大事)”が入って、そこを伝う水は山全体に浸みわたって草木を育て、そして谷に湧きだす。
その土中環境が日本の多くの地でくずれているというわけです。

菌糸や木の根は、水が上から下へと流れるだけでなく、下の水分を上にひっぱりあげて、森はいつも乾かずしっとりしている、さらに余分な水は下に行って谷のに湧きだすので、川の水は雨がしばらく降らなくてもいつまでも変わらずに湧き続けるのです。

谷の上の方が埋め立てられたり、川がコンクリートになったり、砂防ダムが出来ることによってさらにまた被害が出たりもしている現状についてもつぶさに現地の状況を調べ、この本に書かれているのでした。

まずはお寺や幼稚園、民家の周囲などから色々な試みをして、かつての土中環境を取り戻す実験的なことも実例が示されていますが、小さなことなのに意外と効果はすぐに見えてきたりもしています。

私達、市民を含めて土木関係の専門家が今後取り組みを方向転換して、かつてあった土中環境回復を目指せないものだろうか、と強く感じつつ読了いたしました。

 

2026/06/16

俳句を詠んでみる_0812【 風薫る 老翁の句を 添削す 】

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まさか初心者の自分が年上の人の句を添削することになるとは、という句。

【 風薫る 老翁の句を 添削す 】

《背景》季語:風薫る[夏]
妻の知人で八十歳を越え、新たに地元の俳句会に入り、俳句デビューをした人生の先輩から、句会で全く手応えが無いことに悩み、句を見て欲しいと相談され、同じ初心者で句会デビュー間もない私の拙い意見でも良ければと、相談に乗った。
おそるおそる添削し、句会の先生の気持ちが少しだけわかったような気がした。

 

2026/05/18

俳句を詠んでみる_0783【 玉葱を 共に掘ろうか 妻の声 】

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庭の玉葱が豊作で妻から一声掛かって一句。

【 玉葱を 共に掘ろうか 妻の声 】

《背景》季語:玉葱[夏]
妻が見事な大きさと輝きに育てた玉葱の収穫。
「このよろこびを一緒に味わう?」と声が掛かった。
写真は収穫後に子供が小さい頃に使っていた鉄棒に立派な玉葱を干したところ。

 

2026/05/12

俳句を詠んでみる_0777【 草刈りし あとより鳥がついてくる 】

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よくあることなんだけど、草を刈っているといつの間にか鳥が寄って来ている。

【 草刈りし あとより鳥がついてくる 】

《背景》季語:草刈[夏]
いよいよ日中の暑さが夏めいてきた。
草刈りをしていると、セキレイだろうか、きれいな白と黒の色をした鳥が刈った跡の虫か何かをつついていて、ずうっと後をついてくる。
途中、草刈機に燃料を補給していたら、しゃがんでいる私のすぐ隣にいて、それを見ていた。
「早く続きを始めて!」っていうことなのか。

 

 

 

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2026/05/11

俳句を詠んでみる_0776【 朝摘みの 苺九つ 碗の中 】

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朝いちばんに庭に出て苺を摘んできた様子を詠みました。

【 朝摘みの 苺九つ 碗の中 】

《背景》季語:苺[初夏]
妻が庭先で育てている苺が今朝は九つ実った。
でも既にもっと早起きの鳥が二つ食べていた模様。

 

2026/04/26

俳句を詠んでみる_0762【 栃の花 鯤鯨(こんげい) 既に我が鉤(はり)に 】

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佐野厄よけ大師で御籤を引いて初めて知った「鯤鯨(こんげい)」という言葉を用いて一句。

【 栃の花 鯤鯨(こんげい) 既に我が鉤(はり)に 】

《背景》季語:栃の花[初夏]
栃木県佐野市、佐野厄よけ大師でおみくじを引いたら、「冬の木も春の到来とともに再び芳しい花が開く『鯤鯨(こんげい)』が大きな波に乗って現れ【挙鍼禄真】なんと我が鉤に掛かっているぞ」と記された≪大吉≫を引き当てた。
妻が「その『鯤鯨』というのはもう既に作り上げた家族のことなんじゃないの・・今が幸せの瞬間と考えてみれば?」と言われた。

【鯤鯨(こんげい)】:荘子の著書に記された北の果てにいるという幾千里あるのかわからない魚で、竜に変化し、風を起こし、雲を呼び、巨大な波を巻き起こして川底から一気に天に登るという。
最高の幸運の象徴。

 

2026/01/29

「人生を面白くする 本物の教養/出口治明」を読みました。

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『人生を面白くする 本物の教養/出口治明著(幻冬舎新書)』を古本で見つけ、読みました。

著者、出口氏はライフネット生命の代表取締役会長兼CEOとしても有名な方で、働き方や本についての著書も多数です。
この本は、2015年第一刷発行となっていました。

この本を読んでいちばん感じたのは、著者が言う「人」との出会い、「旅」すること、「本」を読むことが大事なのだということでした。

私も今まで生きてきて、やっとそれらが大事だったと気づいたところです。

人との出会いは人生の様々な帰路で、酷い目にも遭わされましたが、でもなぜか“拾う神”もいて大ピンチを救ってもらったこともありました。
さらに反面教師的な人もいれば、厳しく教え諭してくれる人もいました。
人との出会いは面白く、時に危険だけれども、涙が出るほど心動かされることもありました。

そして、旅することで、やはり人にも会うし、その土地で今まで感じることのなかったものを感じたり、地形的なことで特異なものを見たり、風習や、生き方などもその土地・土地で様々なことを感じ、学ぶことがありました。
今、特に旅は大事なことだと感じているところでもあります。

さらに本は、上記の人との出会いをもっともっと増幅させるように、様々な人が登場してきて、多くの人に会える機会でもあり、旅をして得るようなことも書かれているので、生きている間に行くことの出来ない旅をするに似たことも出来ます。

著者の、本を読むときは速読ではなく、じっくりと読み、わからないところは何度も読み返すというやり方は参考になりました。
わからないまま、そこは放っておいて先を急ぐような読み方をしていた私には「そうした方がいいのかも」と思わせることになりました。

中身濃く、納得しながら教わることの多い本でした。

 

2026/01/22

「うんちの行方/神舘和典・西川清史」を読みました。

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『うんちの行方/神舘和典・西川清史共著(新潮新書)』を古本で見つけ、読んでみました。
2021年初版発行となっていました。

内容は、タイトルどおり私たち人類が排出した“うんち”がいったいその先どうなってきたのか、現在もさることながら、歴史的に遡ってどういう道程を辿ってきたのか、外国の事情はどうなのか、などを調査し、未来を考えたものになっていました。

なんとなく知っていた江戸時代には一日200トンのそれを買い取る商売が成立していて、だから江戸の町は人口が百万単位であったにもかかわらず、清潔で衛生状態がとても良かったということ。

それを知った外国からの来訪者が驚き、そのときの日本を参考にしようとしたなどということも、あらためて認識したのでした。

そして現在の日本での下水処理の状況についても詳しく書かれていました。

つまり、普段トイレで流してしまってからは、ほとんど意識していなかった“うんち”というものは、世界的に見ればトイレの無い生活をしている人があまりにも多い状況という重大な問題を抱えているのだということもわかったのでした。

過去の鉄道でのトイレの処理や、以前の富士山でのトイレの処理などもあまりにも酷かったことが書かれていたし、かつての過酷な汚水処理場の職員の状況なども書かれていましたが、大問題が常に存在していて、人類全体の問題でもあると理解しました。

歴史的な処理状況を丁寧に調べてまとめあげられたこの本、いろいろ考えさせられました。

 

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